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「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国 ド迫力のクルーザー級3連戦!K-Jeeが打倒ラテスクに名乗り、星龍之介はvs世界の第一歩でブディオと対戦、谷川聖哉とAKIRA Jrがサバイバマッチが激突

 6月13日(火)都内にて、7月17日(月・祝)東京・両国国技館「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023」の第3弾対戦カード発表記者会見が行われた。
 重量級のクルーザー級(-90kg)でド迫力の3試合がマッチアップされた。クルーザー級3試合が並んだ理由について、K-1中村拓己プロデューサーは「両国(国技館)といえば相撲なので“デカい”選手の試合を一気に見せたかった」と説明。クルーザー級は現王者シナ・カリミアンが怪我の影響で試合から遠ざかっている状況で、1階級上のヘビー級にも参戦しているため、誰が一歩先へ進むのかがテーマの階級だ。
 まず最初に発表されたのは、昨年のK-1無差別級トーナメント準優勝であり、日本人トップの谷川聖哉とAKIRA Jrの一戦だ。谷川は空手で輝かしい実績を残してK-1に参戦。過去3回、マハムード・サッタリと対戦するなど海外の強豪としのぎを削ってきた。今年3月の「K'FESTA.6」ではサッタリをKOしたステファン・ラテスクと対戦。ラテスクの強打でKO負けに終わったものの、強烈なローキックで苦しめた。
 対するAKIRA Jrは、フィリピンと日本のハーフで、関西を中心に活躍する重量級戦士。23年3月「K'FESTA.6」では星龍之介のパンチに沈み、K-1初黒星を喫したが、それまではANIMAL☆KOJI・加藤久輝をパンチでKOして2連勝していた。中村プロデューサーは、この試合を“サバイバルマッチ”と位置づけ、「どちらが勝って海外の強豪と戦っていけるかがテーマ」と語った。
 谷川は「僕がK-1に出始めたころ、貴乃花に似ていると言われていて、両国(国技館)に出られるのは勝手に親近感が湧いています」とジョークを交えつつ「やっぱり重量級は一撃で試合がひっくり返りますし、逆転もあります。パンチのKOが多いので、僕はハイキックが得意。なのでハイキックで沈めたい」と蹴りでのKO予告。さらに、重量級トーナメント開催を見据えつつ「迫力あるKOをして、リングで言いたいことを言います」と語った。
 AKIRA Jrは「谷川選手は古くからK-1クルーザー級を引っ張ってきた選手の一人です。ここは打ち勝って、自分の存在価値をアピールしたい」と闘志を燃やす。そして「白黒はっきりつける迫力のある試合をします。K-1ファンの皆さん、クルーザー級の3試合ありますが、一番インパクトを残す試合をするので応援お願いします」と完全決着を見据えた。


谷川聖哉
「自分が日本人で一番強いと思っているので、それを見せつける試合をします。クルーザー級が3試合組まれているということは、皆さんが比較すると思います。自分は他の試合よりもインパクトを残しますし、他の選手とは違う戦い方をすると思うので、ぜひご注目ください。応援よろしくお願いします。
(重量級の試合としてどのような魅力を見せたいか)僕がK-1に出始めたころ、貴乃花に似ていると言われていて、両国(国技館)に出られるのは勝手に親近感が湧いています(笑)。ま試合的にはやっぱり重量級は一撃で試合がひっくり返りますし、逆転もあります。そういうところを見せたいです。また重量級はパンチのKOが多いですが、僕はハイキックが得意なのでハイキックで沈めたいと思います。
(対戦相手の印象は)結構何でもできて、手が長いのかな。右のストレートが伸びるのかなと思っています。(ファンへメッセージ)ここをしっかり勝って、ベルトがどうなるか分からないけど、ぜひ重量級を盛り上げる意味でトーナメントやってほしいです。迫力あるKOをして、リングで言いたいことを言います。押忍。応援よろしくお願いします」
AKIRA Jr
「今回K-1、4戦目なんですけど、このような大きな大会に呼んでいただいて感謝しています。谷川選手は古くからK-1クルーザー級を引っ張ってきた選手の一人です。ここは打ち勝って、自分の存在価値をアピールしたいと思っています。(重量級の試合としてどのような魅力を見せたいか)重量級ってことなので、白黒はっきりつける迫力のある試合をします。(対戦相手の印象は)空手。以上です。(ファンへメッセージ)K-1ファンの皆さん、クルーザー級の3試合ありますが、一番インパクトを残す試合をするので応援お願いします」

 極真空手の新鋭・星龍之介はカルロス・ブディオと対戦。星は空手仕込みの強烈な打撃とPOWER OF DREAM仕込みの破壊力が武器。過去には第35回全日本ウェイト制空手道選手権大会・第3位、第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会・第6位の実績を残した。昨年4月からK-1 GROUPに足を踏み入れ、4戦4勝(4KO)でKO率100%だ。
 対するブディオはK-1に多数のブラジル人ファイターを送り込むブラジリアンタイの重量級戦士。過去には他団体で谷川聖哉をKOした実績を誇り、昨年12月にはK-1クルーザー級王者シナ・カリミアンとヘビー級スーパーファイトで対戦。1Rに強烈なパンチでダウンを奪ってKO寸前まで追い込んだものの、2Rに後頭部へのパンチを放ってしまい、反則負けを喫してしまった。今回ベストウエイトのクルーザー級でのK-1再登場となる。
 中村プロデューサーから「これは“vs世界”がテーマの一戦。プロ無敗の星選手が海外の強豪選手と戦ってどうなるのかを本人もファンも楽しみにしていると思う」という言葉を受けた星だが、極真時代に外国人選手との試合は幾つも経験。「外国人選手に対するマイナスなイメージはない」と断言する。
 ブディオとの対戦に向けて「パワーで突っ込んでくるタイプでKO率も高い。本当にKO必至な戦いになるんじゃないかと思っています」とKO決着を予想。さらには「外国人選手を倒して、対抗していく日本人選手と期待していただくためにも、今回は絶対に勝たないといけない試合。しっかり重量級の魅力をアピールしつつ、しっかり勝って締めたいと思います」と意気込んだ。


星龍之介
「今回初の海外・外国人選手が相手で、中村プロデューサーからも紹介があったように、今回の試合は自分がこれから海外選手に対抗していける日本人として試されるテスト、それを見られる試合だと思っているので、倒してインパクトを残して、盛り上げられるように頑張ります。(重量級の試合としてどのような魅力を見せたいか)重量級なので、見ている人も大きい人間がぶっ倒れるのが一番面白いと思います。倒して勝てるように。それが目標です。そういう試合できるように頑張ります。
(対戦相手の印象は)パワーで突っ込んでくるタイプでKO率も高くて、本当にKO必至な戦いになるんじゃないかと思っています。(外国人選手との戦いは極真でも経験がある?)空手の時に外国人選手と世界大会でもやってきたので、外国人選手に対するマイナスなイメージはないです。K-1ルールでは初めてなので、そこで少しパワーの差を感じてしまうのか、意外と大丈夫なのかは分からないですが、今のところマイナスなイメージはないです。(ファンへメッセージ)最初に言ったとおり、外国人選手を倒して、対抗していく日本人選手と期待していただくためにも、今回は絶対に勝たないといけない試合。しっかり重量級の魅力をアピールしつつ、しっかり勝って締めたいと思います」
カルロス・ブディオ ※コメント代読
「対戦相手の星は4戦4勝(4KO)の強い選手だと思っている。自分のいい試合をして、いいパフォーマンスができると思っている。次の試合もアグレッシブに戦って、インパクトを残して、カルロス・ブディオの名前を覚えてもらいたい」

 第2代K-1クルーザー級王者・K-Jeeとステファン・ラテスクの注目カードも決定。4選手の中で、唯一K-1の頂点に立ったことのあるK-Jeeは、約11カ月ぶりの復帰戦。昨年8月のK-1九州大会で谷川とのクルーザー級日本人頂上対決に敗れて以来の試合で、今回は再起をかけた一戦だ。
 対するラテスクはヨーロッパで注目を集めているクルーザー級の新世代ファイター。昨年12月にはサッタリを豪快KOでマットで沈めると、今年3月には谷川聖哉と対戦。谷川のローキックに苦しめられたものの、強烈なパンチでKO勝ちして、K-1で2連勝を記録している。
 復帰戦でラテスクという超強敵との対戦となったが、K-Jeeは「K-1サイドに復帰戦でラテスクと戦いたいと話していた」と告白。「自分の格闘技人生に対して挑戦していきたいし、クルーザー級を盛り上げるためにもそういう(強い)選手に挑戦していく人生を送りたい。復帰戦ですが、そんなに先は長くないのでお願いしました」とラテスク戦を自ら希望したことを打ち明けた。
 ラテスクも主催者を通して「K-Jeeは経験が豊富で最高の相手だと思うが、必ず倒す。支えてくれる人、すべてに恩返しするために日ごろの特訓の成果をすべて出して勝つ」と必勝宣言。過去には、カリミアンをKOして会場を大爆発させた元王者のK-Jeeと一気にK-1クルーザー級トップ戦線へ躍り出たラテスク。勝利するのはどちらか?

K-Jee
「今、クルーザー級があまり動いていないんですよ。チャンピオンがタイトルマッチをしないということがあって、そういうことに関しても、今回何としても勝って、いろいろ発言したいと思っています。勝たなきゃクルーザー級も動かないし、何も発言できないと思っているので、このクルーザー級を動かすためにも、この試合は必ず勝ちたいと思っています。
(重量級の試合としてどのような魅力を見せたいか)毎回聞かれるんですけどね(笑)。みんなと一緒です。みんなが思っていることと同じことを思っている。そこを見せます。(対戦相手の印象は)武器がとにかく強いことが印象。強いのは怖いことですが、その分狙いはハッキリしているので、楽しみな印象です。(復帰戦でその割には強い相手だが)これは自分で希望しました。僕は自分の格闘技人生に対して、挑戦していきたいんで。ここに並んでいない選手とやるよりは、クルーザー級を盛り上げるためにもこういう選手に挑戦していく人生を送りたい。復帰戦ですが、そんなに先は長くないのでお願いしました。
(攻略の自信は)もちろん自信あります。あまり何をするって決めると、リングでハマらなかった時にワンテンポ遅れてしまう。完璧に攻略していくというよりは、引き出しをたくさん準備して、あとはリングで手を合わせてみてですね。準備は出来ていて、自信はあるということです。(ファンへメッセージ)ここでクルーザー級が3カード組まれたということは、今後クルーザー級に動きがあるんじゃないかと思っている。これからクルーザー級がどういう動きをしていくか注目してほしいです」
ステファン・ラテスク ※コメント代読委
「自分が目指す世界一に近づくために、K-1でまた戦えるのはとても嬉しい。K-Jeeは経験が豊富で最高の相手だと思うが、必ず倒す。支えてくれる人、すべてに恩返しするために日ごろの特訓の成果をすべて出して勝つ。ファンの皆さん、いつも温かい応援と愛を届けていただき、ありがとうございます。必ずいい試合になるので、楽しみにしていてください」
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