「Krush.145」1.21(土)後楽園 中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「大沢選手は曲者チャンピオン、トーナメントの一回戦を見たうえでの優勝候補は稲垣選手、敗れた選手も評価できる戦いぶりだった」
https://www.k-1.co.jp/news/37900/
1月21日(土)東京・後楽園ホールにて「Krush.145」が開催された。中村拓己K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。
「今日は2023年K-1 JAPAN GROUP最初のプロイベント、Krush後楽園大会でした。たくさんのお客さんにご来場いただき、最後まで満員の会場で大会を開催できたことをうれしく思います。KO・ダウンも多く、判定決着の試合でも高度な技術戦があり、今後の大会にも勢いがつく大会だったかなと思いました。
スーパー・ライト級王座決定トーナメントは過去の対戦経験などを踏まえてカードを組んだのですが、カードを組んでみて20代vs30代という図式になっていて。結果的には20代の選手たちが勝ち上がったのですが、30代・ベテラン選手たちの意地やチャンスにかける意気込みを感じました。勝ち上がった4選手にとっては、そういう選手との一回戦を乗り越えたことはいい経験になったと思います。
もしワンマッチだったら、もっと差がついた展開だったかもしれないですし、トーナメント1回戦だったかこそ、ここまで厳しい試合になったかもしれない。若い選手はそこをクリアする強さを見せてくれたし、敗れた選手たちも評価できる戦いぶりだったと思います。勝った選手たちはここを乗り越えてどうチャンピオンに相応しい選手になるかが試されるし、敗れた選手には次のチャンスを考えたいです。
ライト級タイトルマッチは王者の大沢文也選手の“らしさ”が随所に出ていたと思う。本人は『俺は試合がつまらない』と言いますが、明確にポイントをとってやられないように戦うファイトスタイルで。彼にしかできないチャンピオン像というかベルトを持っている人間の難攻不落っぷり・曲者っぷりが出てきたなと。里見選手はその壁を越えられなかったと思うし、これからKrushライト級のベルトを狙う選手はあの大沢選手を超えなければいけないことが分かったと思います。Krushにああいう曲者チャンピオンがいても面白いんじゃないかなと思いました。
(大沢がダウンを奪ったパンチが蹴り足キャッチではないかという意見もあるが?)まずレフェリーが(キャッチの時点で試合を)止めなかったという点で、試合はそのまま流れていたと思います。もし足をキャッチしたまま攻撃したり、レフェリーがブレイクを命じたあとに攻撃したら明確な反則だったと思います。リプライを見ると、大沢選手は一度キャッチした足を離して攻撃していたので、そういうレフェリングもある展開かなと思いました。あと、これは僕の個人的な考えですが、格闘技はレフェリーが試合を止めない限り試合は続くものだと思うので、ああいうこともありうると解釈してます。
(トーナメントの現時点での優勝候補は?)一回戦の内容と結果で言えば稲垣柊選手ですね。技の多彩さ、ダウンを取り返されたあとの冷静な戦いぶり、そして最後に倒しきったところ。そこを見ると一回戦の試合内容では稲垣選手が一番ベルト近いかなと思いました」
※1月29日に発表された試合結果についてのプレスリリース※
https://www.k-1.co.jp/news/37900/