「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<試合後インタビュー>AKIRA Jr「今回のようにトップ選手を一人一人倒していく」、加藤久輝「ずっと倒すか倒されるかでやってきた。この試合で引退します」
「(試合の感想は?)ちょっとダメージあるんですけど、地元大阪ということでだいぶ気合いも入ってこの試合に臨むことができて、こういう結果につなげることができて、大変うれしく思います。(相手の印象は)やっぱ強い選手だなって。僕は昔から知ってて、画面越しに見てた選手で、そういう選手と戦えることがうれしくて、やっぱパワフルで、経験が長いこともあって技術もある選手だなという印象ですね。
「(試合を終えての感想)まず先に言いますけど、これで引退します。皆さんに言ったほうが心に響く。2度とリングに上がらないことにします。先に言わせてもらいましたけど、僕は格闘技を始めた理由は生き物として強くなりたかったんです。ファッション格闘家でもない、YouTube格闘家でもない。ポイントアウトで判定で勝つ格闘家でもない。外で喧嘩を売られたら判定も審判も何もない。そのつもりでずっとやってきました。総合格闘技でも、キックでもずっと倒すか倒されるか、それだけずっと頭にあったんです。
今日もその気持ちで戦ってきて、2回ダウンを取ってもちろん1分半残れば仕留めにいきます。失敗したらその後地獄が待っている。それを承知の上でやってきました。そこで相手はうまく凌いで2ラウンド目にやり返されて僕の負けになりました。悔いはない。ずっと倒すか倒されるかの人生だったので。今日の結果を受け止めて引退します。
(戦ってみての相手の印象)気持ちが強かったですね。2回目のダウンを取った時に行けると思ったらしっかりガードを固めて凌いで、パンチをもらっても効かない仕草をして。なんとか頑張って立ち直って、彼もしっかり覚悟しているなと思いました(今回の試合で引退するつもりだった?)勝てば続けようと思ってました。なんとか判定になっても続けようと思ってたんですけど、自分の中では前回KO勝ちして、その後KO負けして結局脳震盪を起こしているわけです。今回もそうです。40歳になってもまだ人生半分で次のキャリアをバカな状態じゃ何もできないので、まだIQが残っているうちに、まだ元気なうちに辞めてセカンドキャリアに移りたいと思っています。
(引退の理由はダメージ?)20歳半ば2回連続ダウンとか、KOされても少し待てば1年待てば抜けるけど、僕にはそれがない。やっぱり回復力もだんだん下がってくるんです。最初から自分の中で決めていました、KO食らったら終わり。(いま描いているセカンドキャリアは?)元々格闘技を始めたのが遅めで、いろんな仕事をしていたんですけどその一つが通訳です。英語もフランス語も、日本語も喋れます。これからもそういったインターナショナルな取引、貿易をやりながらジムの経営も、次世代のファイターも育てながらやっていきたいと思っています。
(自分のジムにいる選手、後輩へのメッセージは?)何をやってもフルパワーでやってください。KOを食らっても悔いがないようにがむしゃらにいってくてください。ビビりながらやると何もうまくいかない。(ファンへメッセージ)最後までナチュラルでストロングスタイルで戦ってきました。今日またKOを食らってしまって引退させていただきます。今までずっと応援してくれた皆さん本当に感謝しています。人生終わりではないので、またリングじゃなく、違うところで会える日までさようなら!」