「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<インタビュー>オスカル・ボルケス「俺は絶対に下がらず常に前に出ていくマシーンだ。K-1チャンピオンという夢を現実にできる自信がある」
――今回の試合が決まった時の心境を教えて下さい。
「日本のK-1は全ての立ち技競技の中で最高峰だと思う。とても嬉しかったのと同時に、最高のチャンスが来たことにモチベーションも上がったよ」
――格闘技を始めたきっかけを教えて下さい。
「自分は格闘技一家で育ち、物心がついたころから格闘技に触れてきた。サッカーをやっていた時期もあったが、最終的に格闘技一本に絞ったんだ」
――どんな格闘技をやっていたのですか?
「幼少の頃は空手で、そのあとボクシングを始めた。今のジムにはボクシング、空手、K-1、フィジカルとそれぞれコーチがいて、毎日6時間練習している。4年ほどブラジルで練習していた頃、アレックス・ペレイラ(現UFCミドル級王者)、グト・イノセンテ(ONEに参戦)、セーム・シュルトと練習したことがある」
「ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア、ウルグアイ、ポルトガル、ペルー、アメリカ、ロシア、アルジェリア…色んな国で戦ってきた。アマチュア時代に、エリアス・マムーディと戦ったことがある」
――これまで獲得してきたタイトルを教えてください。
「プロではWKAの世界タイトル、WKAの全米タイトルを獲っている」
――ボルケス選手は今回がK-1初参戦ですが、自分のどこをK-1のファンに見てもらいたいですか?
「自分は空手とボクシングをミックスしたファイトスタイルで、得意技は回し蹴りと後ろ回し蹴りだ。エキサイティングな試合展開を楽しんでもらいたい。ちなみに絶対に下がらず常に前に出ていく豊富なスタミナと、止まらない重い攻撃から南米では“The Machine”と言われている」
――アメリカ・南米でバンタム級の試合は多いのですか?
「正直なところ自分のように53kgの選手は試合の機会は少ない。普段は54kg~57kgで試合をして、その中で自分はトップクラスの選手と試合をしてきた。今回K-1でバンタム級が出来たことは本当にうれしいし、自分がこの階級の世界トップクラスの一人だということを見せたい」
「イッセイは経験豊富で強い、最高の相手だ。K-1・ムエタイのこの階級で間違いなく世界トップクラスの選手だと思う。そんな選手を相手に自分を見せることが出来ることが楽しみだ」
――石井選手はムエタイの世界王者で、トーナメントに出る日本人のなかで最も実績を残しています。その相手と戦うことをどう思いますか?
「自分のレベルを世界中に見せる最高のチャンスだと思う。お互いにとってタフな試合になると思うが、自分はこのトーナメントで優勝するためにしっかりと準備している」
――準決勝・決勝に勝ち上がってくると予想している相手、戦いたい相手は誰ですか?
「全選手の試合映像を見たが、自分の予想では、まず自分の山の準決勝はイケダ・コウジと自分、反対の山はクロダ・トウマとサンベル・ババヤンになると思う。そして決勝は自分とクロダの試合になるだろう。一回戦で戦うイッセイが一番タフな相手だと思うが、その方が自分の強さを証明できるので逆に良かった。いずれにせよ自分は相手が誰であろうと自分のベストを尽くして勝つために日本に行く」
――K-1チャンピオンになることにはどんな思い入れがありますか?
「ただただ興奮するよ。K-1に出場することが自分の夢だったし、そのトーナメントに勝ち上がりチャンピオンになれたら最高だ。そして自分にはそれを現実に出来る自信がある」
「スピード、フィジカルどれをとっても皆トップレベルで間違いなくタフな階級になる。自分はその中にふさわしいチャンピオンになる」
――これからK-1や日本で戦うことの目標は?
「自分の最高のパーフォーマンスを見せることが自分の目標だ。そして日本のファンに最高の試合を見せ、チャンピオンにふさわしいということを見せたい。リングの外ではカリスマ性を見せ、リングの中では最高の技術を見せたい」
――それでは日本のファンへのメッセージをお願いします。
「日本のファンの皆さん、日本という美しい国で、世界最高峰のイベントで試合が出来ることをとても嬉しく思います。皆さんに楽しんでもらえる最高の試合をお見せするので楽しみにしていてください」