里見柚己vs.ベテルビエフ、佐々木大蔵vs.近藤拳成、村越優汰vs.斎藤祐斗の3カード決定!それぞれ決意のコメント=5.31 K-1横浜
会見1部で発表されたのは、K-1ライト級の里見柚己vs.スリマン・ベテルビエフ、K-1スーパー・ライト級の佐々木大蔵vs.近藤拳成、-61kg契約の村越優汰vs.斎藤祐斗の3試合。それぞれが試合へ向けての熱い想いを語った。
登壇した6選手の詳報とコメントは以下の通り。
里見柚己(日本/team NOVA) vs. スリマン・ベテルビエフ(ロシア/Kickboxing Club Akhmat)
里見:23年1月のKrush後楽園大会で大沢文也の持つKrushライト級王座に挑んだ一戦は、試合後にノーコンテスト裁定となり、6月に行われた同一カードでのリマッチで判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。9月のK-1で伊藤健人と対戦してKO負け。8月にKrushで永澤サムエル聖光をKOし、11月にKrushでアーロン・クラークから判定勝ち。25年2月はK-1でトーマス・アギーレを完封し、3連勝を飾った。
スリマン・ベテルビエフ:スイッチで左右に構えを変えながら、パワフルなパンチとローキックでプレスをかけ、後ろ廻し蹴り、飛びヒザ蹴りと変幻自在の攻撃を仕掛けるのが持ち味。18年3月にはアンドレイ・ブラギンを飛びヒザ蹴りでKO。2022年にロシアキックボクシング選手権で優勝。23年9月にはドミトリー・イワノフを判定で下し、25年3月はアレックス・ホフを破っている。“ロシアのステルス戦闘機”が、K-1を急襲する。
■里見柚己
――意気込み。
「横浜なんで、ジムも地元にある。お客さんを呼んで熱い試合をして日本の強さを証明したいです。(K-1ライト級チャンピオンの)与座選手は止まってしまっているので、自分が代わりに強いやつを倒して行きたいと思います」
――対戦相手の印象。
「何試合か見させてもらったんですけど、めちゃくちゃアグレッシブで凄い選手だなと思いました。これで外国人連続になりますけど、しっかり倒してK-1のベストバウトをとりたいと思います」
――前回のトーマス・アギーレ戦は、どんな収穫があったか?
「大岩選手とトーマス選手の試合を見た時にすごいフックがあったので、的確にジャブを当てていき、焦って出てきたところにヒザ蹴りを合わせる作戦でした。それが、しっかりとはまって、最後は倒すことができなかったので、今は倒せるように準備をしています」
――今年のKrushライト級GPを見て感じたことは?
「K-1、Krushの全階級の中で一番盛り上がっているのがライト級だなと感じましたし、西京佑馬選手の強さが目立ち、自分も出たかったなと思いました。1日3試合勝つのは貴重なことですし、自分もK-1でやりたいなと思いました」
――ロシアは強いファイターが多いが。
「トップに必ずいるのはロシアで、でも日本が一番だと思います。世界のトップとやっていますが、日本が一番を証明したい。大和魂を見せたい」
――フィジカルは?
「手数を出してスピードも手数もある。噛み合うと思いますし、人間なので思い切りアゴを打ち抜けば倒れるんで、失神させて会場を爆発させて一番盛り上げたい」
■スリマン・ベテルビエフのコメント
「日本に対してとてもいい印象を持っているので、ずっと日本に行きたいと思っていた。日本という国、伝統が好きなんだ。そして何よりK-1発祥の国。そこで試合が出来る事がとても嬉しい。待ちきれないよ。対戦相手についての印象は彼の試合をいくつか見たけど、とてもスピードがあり良い選手だと感じた。噛み合ういい試合になると思う。そして、この試合を見逃さないように観客に伝えてたい。ロシアスタイルと日本スタイルのぶつかり合う面白い試合になると思う。対戦相手にはしっかりこの試合に向けていい準備をして欲しい。見応えのある素晴らしい試合をしよう」
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) vs. 近藤拳成(TEAM3K)
佐々木:20年2月に鈴木勇人とタイトルマッチで勝利し、Krushスーパー・ライト級王座獲得。9月は大和哲也の持つK-1スーパー・ライト級王座に挑戦し惜敗。23年3月、K-1×RISE対抗戦で白鳥大珠と対戦するも判定負け。6月はパコーン・P.K.センチャイムエタイジムに延長判定負け。24年4月の寺島輝戦はKO勝ちを収めた。9月は齋藤紘也を判定で下した。12月は塚本拓真を破り3連勝。25年2月は稲垣柊とダウンの奪い合い判定負けとなり、巻き返し狙う。
近藤:幼少期から兄・大成、弟・魁成と共に空手を学ぶ。20年7月に佐々木大蔵の持つKrushスーパー・ライト級王座に挑戦も判定負け。同年9月にK-1で泰斗と対戦しTKO勝ち。21年2月は大野祐志郎に敗北も、23年3月に斉藤雄太をKOした。24年10月は林健太をKOして、2連勝。25年2月はヴィクトル・アキモフを倒し、3連続KO勝ちを収めている。
■佐々木大蔵
――意気込み。
「再びK-1のリングで試合ができることを嬉しく思います。同じ階級のタイトルマッチが組まれているので、その2人に対して次は佐々木大蔵と言われるような試合を近藤選手とともに見せたいと思います」
――対戦相手の印象。
「一度やっている相手なので、そこから時間も経っていますし会場も違う。違う空気感を楽しみにしたいと思います」
――前回の対戦から、どのように互いの立ち位置が変わったと思うか。
「あれからK-1に挑戦して、K-1のベルトに対しての思いというものが変わっていますし、強くなっている思います」
――同じ階級のヨードクンポン選手と稲垣柊選手とタイトルマッチの予想は?
「予想は好きではないんですけど、ああいう形で僕が敗れている稲垣選手には、先に待っていてくれとリング上で伝えてあります。もしもヨードクンポン選手が勝てば、そこを目掛けていきます」
■近藤拳成
――意気込み。
「佐々木選手には、Krushのタイトルマッチで一度負けているので、同じ相手に二度負けるのはあり得ないと思っています。負けたら引退の覚悟で挑みたいと思っています」
――対戦相手の印象。
「何でもできるトップファイターだと思います。しっかりすべての準備ができるようにしたいと思います」
――前回の対戦から、どのように互いの立ち位置が変わったと思うか。
「あの時と同じで、自分は佐々木選手に挑む立場だと思うので、1ラウンドからしっかりと倒しに行きたいと思います」
――同じ階級のヨードクンポン選手と稲垣柊選手とタイトルマッチの予想は?
「難しいですけど。稲垣選手には勝ってほしいと思っています。あと稲垣選手と佐々木選手は、そんなに差がある試合ではなかったので、自分はしっかりと勝ちたいと思います」
村越優汰(湘南格闘クラブ) vs. 斎藤祐斗(JK TRIBE)
村越:三日月蹴りなどの多彩な蹴り技を武器に、18年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント決勝で、西京春馬の負傷によるTKO勝ちで王座に就く。11月はアレックス・リーバスに敗戦を喫したが、19年3月は卜部弘嵩の挑戦を退け、初防衛に成功。8月にフェザー級王座を返上。11月に武尊と対戦して判定2-0で敗退。20年3月にレオナ・ペタスと対戦も強打に沈んだ。21年3月は、芦澤竜誠とのリマッチに勝利。9月は西元也史と対戦し判定勝利。22年4月は朝久裕貴にKO負けを喫し、24年9月の中島千博戦でケガから復帰しての2年5カ月ぶりの試合も判定負け。復帰後の勝利を目指す。
斎藤:幼少期に始めたフルコンタクト空手で全日本大会の高1軽量級の部で準優勝。キックボクシングに転向後、17年12月にプロデビュー。18年8月にKrushへ参戦して“カミソリキック”を武器に山口将、19年1月には足利和正を連続で倒してKO勝利。その後も経験を積み、23年9月にRIZINで梅野源治と激闘を繰り広げ注目を集める。24年9月に目黒翔大から判定負けも、11月のKrushで岡嶋形徒をKOした。
■村越優汰
――意気込み。
「今回、K-1横浜大会で自分の地元で試合ができることを喜んでいます。前回の試合は2年半ぶりの復帰戦で、しっかりと勝利を見せることはできなかったので、復活を見せる試合かなと思っています」
――対戦相手の印象。
「KO率が高くて面白い選手かなと思います。その選手が僕と試合をした時に、スタイルが通用するのか、僕を倒すことができるのか注目してほしいと思います」
――前回の怪我からの復帰戦。収穫点や反省点は?
「2年半空くことはなかなかないと思っていて。ブランクが空く中、不安と戦っていて、そこがどんな感じか分かったのでヒザの心配もなく全力で行けるかなと思っています」
――リハビリは大変だったのでは?
「めちゃくちゃ辛かったですね。だから結果も残したかったし。今回は、しっかり結果を残して村越復活をアピールしたいです」
――斎藤選手からゴルフばかりやっていると批判されたが。
「ゴルフは好きなんで、引き続きやりますよ。ゴルフと格闘技は共通すると思っているので。トレーニングの一環と思っています。身体の使い方が似ているなと。メンタルの部分も大切なので、そこも共通しているなと思っています」
■斎藤祐斗
――意気込み。
「僕は、K-1ファイターを潰しに来ました。相手に相応しいと思います。しっかりと見ていてください」
――対戦相手の印象。
「村越選手と格闘技をするつもりはないんで。村越選手を壊しにいって、なんかゴルフばかりやっているんで、倒してゴルファー村越にしたいと思います」
――ゴルフは?
「打ちっぱなしに2、3回できるくらい、全然分からない」
――ゴルフでは勝てないと。
「はい、ゴルフでは!勝てない」
――ベテランを相手にどんなテーマを持っているか?
「相手がどうこうとかは考えない。K-1初参戦。僕の主戦はKrushなので、K-1の舞台でKrushしようと思います」
――カミソリキックは炸裂しますか?
「前回も(村越選手は)ハイキックで倒されていると思いますが、僕の方がキレがあるので気をつけてください」