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「Krush.165」9.28(土)後楽園<インタビュー>大鹿統毅「スーパー・バンタム級が今、強い選手が一番揃っている、最高峰の階級じゃないですか。璃明武さんがチャンピオンだからというのは考えず、強いヤツとやりたいという気持ちで階級を上げた」

 9月28日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.165」の[Krushスーパーバンタム級/3分3R・延長1R]に出場する大鹿統毅選手のインタビューを公開!










──まずは昨年10月のタイトルマッチ、残念ながら悠斗選手に1RKO負けで王座陥落となりました。ご自身としても相当ショックだったのでは?


大鹿 そうですね。直後はずっと「やってしまったな」っていう感じの気持ちでいっぱいで、自分に「何してんだ」っていう感じでしたね。


──しばらく引きずりましたか?


大鹿 はい、少し引きずっちゃったんですけど、もうそこからは、強くなってまた頑張ろうという感じで立て直しました。ダメージとかは全然何もなくて、頭が痛いとかも全然なかったので、練習も普通にすぐ再開しました。


──再起するにあたって、例えば悠斗選手へのリベンジだったり、ベルトの奪回だったりとかも含めて、自分の中で強い動機になったのはどういう要素でしたか?


大鹿 やっぱり応援してくださる方々への恩返しっていうのが、自分の中で一番でした。負けてしまっても応援してくださる人たちのために、またすぐにでも試合したいと思ってたんですけど、でもしばらくは試合が決まらなくて。その間ずっと、いつでも試合できるように、ずっと準備していました。


──ケガやコンディションの問題でやれなかったわけではないんですね。


大鹿 負けて少ししてからはずっとタイで練習していて、ずっと行って帰って行って帰ってを繰り返していました。試合が決まったら最後は日本で戻って追い込みをしようかなと思っていて、今年に入ってからも半年に近いぐらい、ずっとタイで練習してました。


──そうなんですね。それまでもタイに練習には行ってたんですか?


大鹿 ちょこちょこ行ってました。2週間に1回帰ってくるという感じで、1回の期間はそんなに長くないんすけど、行く頻度が多くなってました。


──タイで一番重点を置いて練習してきたことというのは?


大鹿 重点というか、自分が昔から行っていたジムにまた行ってたんですけど、そのジムの練習自体が3部練で、チャンピオンたちと一緒に練習できる環境だし、その日によってメニューが違うんですけど、ミットとかもマンツーマンでやっていて。自分1人で行ってた時もあったので、メンタル面も体の強さとかも、前とは全然違うかなと思います。


──前回の敗戦を受けての改善点とか、もっと強化しなきゃと思った点というのはありましたか?


大鹿 改善点はいくつかあったんですけど、まず成長期だったのもあって減量がけっこうキツかったんですね。だから自分の最高のコンディションで戦えるように、階級も上げて、フィジカルもしっかり強化しました。自分が一番いい状態の試合を見せたいので、階級を上げたり、練習場所だったりとか、いろいろ考え直しました。


──階級アップを決めたのはいつだったんですか?


大鹿 前の試合の後、何度かタイに行く中で、ちょっとずつ体が大きくなってるなというのを自分で実感していて、最初はバンタム級でやろうと思ったんです。でも試合がずっと決まらなかったので、何回かタイに行っていたらもっと大きくなったというか、フィジカルがついてきたので、だったらもうスーパー・バンタム級でやろうと考えるようになりました。


──2階級一気に上げようと。その時は、リベンジはもう考えなかったんですね?


大鹿 はい、考えなかったですね。もう自分がフライ級で戦うことはないなと思って。練習してフィジカルもついてきたのに、わざわざまたフライ級まで落として試合することはないだろうなと。


──以前より2階級上でやるとなると、相手のパワーも上がるわけですが、そこの心配はないですか?


大鹿 タイでの練習とかでフィジカルとかパワーとかがアップしてきたこともあって、フライ級でやっていた時よりも、蹴りも重くなったと思いますし、全体的な面で強くなったと思います。




──それともう一つ、この階級では同門の璃明武選手が現チャンピオンです。そこは気になりませんでしたか?


大鹿 自分はそこは考えてないんですけど、やっぱりスーパー・バンタム級が今、強い選手が一番揃っている、最高峰の階級じゃないですか。自分も強くなるためにやってるので、璃明武さんがチャンピオンだからというのは考えず、強いヤツとやりたいという気持ちで、階級を上げようと決めました。


──さて、今回は山浦力也選手との対戦になります。相手の印象は?


大鹿 パンチでKOしている試合が多いので、そのパンチを警戒しながら戦っていきたいと思っています。


──どういう勝ち方をしたいと思っていますか?


大鹿 とりあえず復帰戦なので、まずはしっかり勝ちたいと思います。タイとかで練習してきて、自分の蹴りとかパンチには今まで以上に一番自信があるので、隙があれば倒そうかなという感じですね。


──久々のリングでもありますが、一番見てほしいところというのは?


大鹿 フライ級でやっていた頃よりも、確実にレベルアップして強くなっていると思うので、そういうところをしっかり見てもらえたらなと思います。


──復帰にあたっての目標は?


大鹿 K-1のチャンピオンとやって勝つことを、今の目標にしています。一番の目標は「世界で一番強くなりたい」ということななんですけど、自分はまだK-1の大会に出たことがないので、まずそのための段階としてK-1の大会に出て、強い選手に勝って王座に挑戦したいと思っています。


──先ほど言われたように、スーパー・バンタム級は人材が揃っている階級なので、この先、すごくやりがいがあるのでは?


大鹿 自分もそう思いますし、そこに乗り込んでいく自信はあります。


──では最後に、今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?


大鹿 復帰戦で2階級上げて、たぶん「えっ?」って感じに思っている方も多いでしょうけど、しっかり圧倒して勝って、今の僕の力を知らしめたいです。


──分かりました。ありがとうございました!
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