昨年8月のKrushウェルター級王座決定トーナメントでは優勝を期待されるも、負傷により涙を呑んだ近藤魁成が復帰。K-1初参戦のタイ人選手マキ・ドゥワンソンポンを相手にどんな復活劇を見せてくれるのか?
1R、互いにローでけん制。ドゥワンソンポンは右ミドルを返していく。1分半頃からややペースが上がり、ドゥワンソンポンは「来いよ」と近藤を挑発。近藤はロー、前蹴りを放っていく。近藤はドゥワンソンポンをコーナーに詰めるとインロー、ジャブ。さらに近藤はインローを連打。ドゥワンソンポンは鼻から口のあたりに出血が見られる。
2R、ドゥワンソンポンのミドルに近藤はジャブを返す。ミドルとパンチの応酬の中で、近藤はボディ、アッパーも交えていき、徐々に押していく。ドゥワンソンポンも出血しながらもミドル、左右ボディ、ヒザで追う。終了間際、左右のパンチでロープ際に押し込んだ近藤はラッシュをかける。
3R、ジワジワと出てくるドゥワンソンポンに近藤はジャブ、前蹴りで対応。距離を取るとアッパーもヒットする。ドゥワンソンポンは出ながら右ミドルを連発してくるが、近藤はパンチや前蹴りで応戦し、ヒザも入れていく。ロープ際の攻防の中で試合終了のゴングが鳴り、判定は近藤が2名の支持を得て勝利。復帰戦を白星で飾った。
試合後の近藤魁成 コメント
「(試合の感想は)試合前から右手をケガして、あんまりいい状態ではなかったので、すごい不安があったんですけど、勝ててよかったなと思います。(相手の印象)試合前からわかってたことなんですけど、蹴りは強いなという印象でした。(右手の手首を前回痛めて、まだ治りきってない?)そうですね。試合が決まったときは8~9割治ってたんですけど、練習中にまたケガしてしまって。今回は右手を使わないということを決めてたんですけど、タイ人の強い選手だったんで少しは出してしまいました。(現在の右手の状態は?)バイクを押すのが痛いんですけど(苦笑)。(得意な右が使えない試合への恐怖感は?)僕の実力が出せれば絶対に大丈夫という自信があったので。今回は左ジャブを徹底して鍛えてきました。(ファンにメッセージ)この階級は僕が盛り上げていきたいと思っているので。今年の僕に注目してください、ありがとうございました」
試合後のマキ・ドゥワンソンポン コメント
「(試合の感想は)初めてK-1に参戦できてうれしかったし、試合も自分では楽しめた。(相手の印象)強い相手と対戦できて、とても激しかったが、自分としてはやり残した感じがするので、ぜひチャンスがあればチャレンジしたいと思う。(ファンにメッセージ)日本のファンのみなさま、次回はもっともっといい試合をしたいと思うので、ぜひ自分にも注目してください。タイ人の選手はみんな、K-1を夢見てるが、自分もその一人だった。今後もチャンスがあれば参戦したいと思っています」