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試合結果

第13試合◎K-1 WORLD GP初代女子フライ級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R

    所属ジム
    K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ
    Allstars training center
    戦歴
    27戦 22勝(11KO) 5敗 0分
    36戦 31勝(9KO) 5敗 0分
    生年月日
    1992.7.29
    1996.1.16
    身長・体重
    160cm ・ 52.0kg
    163cm ・ 0.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    三重県松阪市
    ストックホルム
    SNS

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試合レビュー

 初代女子フライ級王座決定トーナメント決勝はKANAとヨセフィンの3度目の対戦となった。

 1R、KANAはステップを使ってリングを回り、右ストレートをヒット。ヨセフィンに照準を絞らせない。ヨセフィンは前蹴りを打ち込み、KANAをロープ・コーナーへと追い込む。KANAは右クロスを放ってロープ・コーナー際から出んとするが、ヨセフィンはプレッシャーを落とさない。連打から右ローに繋げるヨセフィン。KANAはバックブロー、右クロスと放つがヨセフィンはクリーンヒットさせない。KANAが左フックを当てて初回を終える。

 2R、このラウンドもヨセフィンは前に出てKANAをロープ・コーナーに詰める。KANAはステップから前に出て行きたいが、ヨセフィンのプレッシャーを押しのけられない。KANAはサウスポーに変わるが局面を打開できずオーソドックスに戻る。ヨセフィンは左ミドル、ヒザ蹴り、前蹴りと放ち、至近距離でも圧力で上回りKANAを下がらせる。右ストレート、ボディへのヒザを決めるヨセフィン。しかしKANAはラウンド終盤、右クロスから連打で攻勢を作って終える。

 3R、KANAは開始すぐに胴回し回転蹴り。ヨセフィンは効いてないとアピールする。KANAのフットワークにヨセフィンもステップを使ってついていく。圧力を掛けて展開を作ろうとするヨセフィン。近距離では巧みにKANAの肩・上半身を押して崩しヒザを打ち込む。ヨセフィンはワンツーから跳びヒザ。KANAは接近戦から右ショートアッパー、ボディフックと入れるがヨセフィンは大崩れしない。KANAのボディフック連打にヨセフィンは顔面前蹴りを返して終了。判定は29−28(KANA)、29−29、29−29でドロー、延長戦で王者を決することとなる。

 延長R、ヨセフィンは跳び蹴り、そこからワンツーを繋いで攻める。KANAはローを放つが、顔が下向きになったところをヨセフィンがやはりワンツーで攻める。ヨセフィンはサウスポーにも変わるがKANAは頭を振ってヨセフィンのパンチをかわし右ストレート。ヨセフィンはワンツーから左ハイキックを繋げる。これにKANAは顔面前蹴りを印象よく決める。ヨセフィンも前蹴りを決め返す。ヨセフィンはヒザ・前蹴りと打ち込み、そこから連打を繋げる。KANAは右ストレート、左フックを連打するが、ヨセフィンは前に出てヒザを放って応戦する。判定は10−9(KANA)、10−9(ヨセフィン)、10−9(KANA)の2−1でKANA。勝敗が決するとKANAは喜びに崩れ落ち、と抱き合い健闘を称え合った。

KANAのマイク
「こんにちは、KANAです。今日はたくさんの応援ありがとうございました。精神的にキツくて、自分がベルトを獲らないとK-1女子が終わっちゃうし、来年も名古屋で大会ができないと思って、必死で頑張りました。このトーナメントに出場してくれた選手、毎日指導してくださるみなさん、本当にありがとうございました。K-1のベルトを巻いてリングを降りると約束して、このリングを降りることができます。本当にありがとうございます。K-1女子の舞台をたくさんの女子の選手が目指してほしいと思います。それを自分が先頭になって覚悟を持ってやっていきます。K-1、最高!」

試合後のKANA選手のコメント
「(試合の感想は?)ホントに、このベルトが今。自分の手元にあることで、ホントにホッとしてます。(相手の印象は?)準決勝のモラレス選手はキャリアが50戦以上で、自分の何倍もキャリアのある選手で、引き出しもたくさん持ってる選手だったので、まずは準決勝を勝たないと思って、対策をしっかりして勝てました。決勝のヨセフィン選手は3回目の対戦なんですけど、どうやって攻略すればいいのかというのを、練習ですごく繰り返して、練習が全てだなというのはすごく感じました。(勝因は?)やっぱり日々の練習。それだけじゃないですかね。(今後の目標は?)今日、このベルトを獲ったことが、K-1女子のスタートだと思うので、これからもっとキツいことがあると思うんですけど、K-1の女子の初代チャンピオンとして、絶対王者になれるように、K-1をまず広めていきたいなと思ってます。

(メロニー選手が1勝1敗なんだから白黒つけようと言ってました。それに限らず、いろんなところから狙われると思いますが)そうやって言ってきてくれることはメチャメチャうれしいですけど、メロニーは準決勝で負けたんで、今は言う権利がないかなと。でもホントにこのK-1の舞台で女子の階級ができて、そして自分がチャンピオンになったことで、世界中から『自分とやりたい』って選手がどんどん出てくると思うんで、ホントに光栄なことで、どんどん自分が強くなる要素が増えてくると思うので、マジで強くなって、絶対王者になって、世界のどんな強豪にも打ち勝ちたいと思います。

(ファンの皆さんにメッセージを)このトーナメントを開催できたことも、応援してくださるファンの皆さんのおかげだと思ってます。ベルトを巻いてリングを降りられたことは本当にたくさんの応援のおかげなので、これからも絶対王者を目指して突き進んでいきます。これからもよろしくお願いします」

試合後のヨセフィン選手のコメント
「(試合の感想は?)今日の試合は拮抗していて、苦しい戦いだった。自分は最初、かなりアグレッシヴに攻めていて、自分の感覚としては延長RはKANA選手にポイントがいったのも分かる気るけど、最初の1Rは負けたとしても、2Rと3Rは私が勝っていたと思う。なので、そもそも延長R自体がなかったものなんじゃないかなと。自分の中ではKANA選手のファイトスタイルをすごくリスペクトしているし、すばらしい選手だと思っている。KANA選手が日本のチャンピオンだということも理解しているから、おめでとうと言いたいです。ただ、私の中では2Rと3Rは勝ってたと思うので、延長Rがなかったんじゃないかなと思う。言いたいことはそれだけです。ここで希望を言いたいのですが、今日の試合で判定をする際にポイントをつけると思いますが、今回の試合でどういう攻撃にどういうポイントでこうなったのかというのを、できれば見せていただきたいと思います。あと、この場で言わせていただきたいのは、日本のファンのみなさんの応援のおかげでここまで来れたので本当にありがとうございます」

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試合情報

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大会名
2019年12月28日(土)“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」
日程
2019年12月28日(土)
会場
ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
選手
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