match result

試合結果

第14試合/K-1 WORLD GP 2016 初代フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R

    所属ジム
    Team KK
    team VASILEUS
    戦歴
    27戦 15勝(7KO) 10敗 2分
    45戦 42勝(26KO) 3敗 0分
    生年月日
    1993.4.27
    1991.7.29
    身長・体重
    168cm ・ 60.0kg
    168cm ・ 60.0kg
    ファイトスタイル
    サウスポー
    オーソドックス
    出身地
    福島県会津若松市
    鳥取県米子市
    SNS

review

試合レビュー

 1R、歩を進めてプレッシャーを掛けんとする武尊に、小澤は横蹴り・ローキックを飛ばしてけん制する。武尊はしかし意に介さず前に出てボディから顔へフックを走らせる。小澤は右回りして武尊のプレッシャーを避ける。武尊は右ボディフックでも小澤をとらえ、そして顔面へフックを走らせる。小澤をどんどん追っていく武尊はこの勢いに巻き込むようにして小澤をダウンさせる。ややスリップ気味にも見えた小澤だがダメージがあり、続けて武尊は左フックを打ち込み2度目のダウンを奪う。ダメージがうかがわれた小澤だが、カウントギリギリで立ち上がってラウンドを終える。

 2R、場内の「武尊」コールを受け、武尊はKOに向かう。そして小澤に顔面前蹴り。小澤はバックブローからフックを打ち込んで攻めるが、武尊はその倍返しとばかり、フックの強打とボディへのヒザ蹴りで襲う。後退ベースとなる小澤は胴回し回転蹴りを放つなどするのだが、武尊は押しつぶすようにして当てさせず、小澤は局面を打開できない。

 3R、武尊は前に出てヒザを突き刺し、小澤の後ろ回し蹴りをかわすとえ笑顔を見せる。武尊は余裕の表れか逆に胴回し回転蹴り。まだ余力のある武尊はボディへのヒザからボディフックと走らせる。そして小澤をどんどん追っていく。両者笑みを見せながら打ち合いを展開。しかし武尊がボディにヒザを入れ、さらに顔・ボディとフックを見舞って優勢で終える。

 判定は30-25、30-25、30-25の3-0で武尊。優勝を決めると小澤と何事か言葉を交わし、互いを認め合ったようにした後で別れた。そして試合後、武尊はリング上からファンに向けて以下のメッセージを送った。

「たくさんの応援、本当にありがとうございました。ちょっと…きつかった(苦笑)。-55kg(スーパー・バンタム級)のトーナメントの時はKOでポンポンと勝ったんで、ここまでトーナメントが過酷なものだとは思っていませんでした。

 今回は一回戦が終わったくらいから足や拳がボロボロで正直しんどかったんですけど、俺がチャンピオンじゃないとこのK-1はもっとデカくならないと思うし、俺がそれをするし。俺が先頭で引っ張って、今回は2階級制覇しましたけど、俺はこんなところで満足してないし、もっと強くなってもっとK-1をデカくしていくんで、K-1 WORLD GPを一緒に盛り上げてください。よろしくお願いします。

 言いたいことをたくさん考えて、感謝したいこともたくさんあるんですけど…ちょっと飛んじゃったんで、試合の話をします。大晦日、俺がいないと盛り上がらないでしょ? 日本の大晦日にK-1のチャンピオンが出ないと絶対に盛り上がらないと思うんで、年末もう一回やりたいと思います。大晦日のリングでK-1をもっと広めて、K-1代表として、K-1を日本全国、世界に広げていくんで、今日は応援ありがとうございました! K-1最高!!!!!」

■試合後の小澤海斗選手のコメント
「(決勝の印象は?)いまは頭真っ白なんで、とりあえずノーコメントです。ゼロから這い上がります。
(武尊選手からの言葉は?)覚えてないです、ノーコメントで。
(ダウンを喫したときによぎったのは?)ダウン自体、初めてだったんですけど、『何してんだろ?』って速攻立ちました。
(武尊選手への気持ちは?)それもノーコメントで。頭真っ白なんで。
(ファンへメッセージを)また、ゼロからやり直します」

■試合後の武尊選手のコメント
「(優勝の感想は?)有言実行しないとスターじゃないし、言ったことはちゃんとやります。
(1回戦を振り返って?)一番強いかなと思ったので警戒してたし、蹴りでヒザを痛めちゃって、そこから曲がらなくなって。なるべく、前蹴りで封じ込めようとしたんですけど。トーナメントは足やられちゃうときついので。倒れたことない選手だったので、絶対倒したかったです。
(2回戦は?)正直、ユー・チン、ヤベーなと思いましたね(苦笑)。階級上げて、僕もパワーあると思ったんですけど、フィジカルの強さを感じました。効いたのが何回かありましたね、それが何かは言わないですけど(笑)。
(決勝は?)会見の言葉に応えて上がってきてくれて。準決勝の試合はふざけんなよと思ったけど、上がってきて。あんなヤツに優勝は渡さないという気持ちでしたけど、上がってきたのはうれしかったですね。
(足のケガは?)自分が蹴ったのも、蹴られたのもあるし、いろいろですね。階級上げて、攻撃力が上がったので、当たりどころが悪いとケガしちゃいますね。
(三日月蹴りを混ぜてた?)そうですね、けっこう昔から練習していて。毎回出してるんですけど、今回も。自分がケガする可能性もあるんですけど、意外とはまったかな、と。
(1、2回戦で相手の攻撃をもらわなかったのは?)階級上げたことで、いままでみたいにもらいながらだと効いちゃったりするので、ディフェンス面を気にしました。でも、いつものスパーのほうがきついです。
(試合後の涙の想いは?)このトーナメント決まってから、暴れるだけと言い聞かせてたんですけど、正直プレッシャーしかなくて。勝つしか考えてないですけど、正直僕のブロックはけっこうきつくて。トーナメント中、控え室で『次、いけるのかな?』と思うくらいだったので。そのしんどさ、心が何回も折れかけたけど、代表に気持ちで負けるなとずっと言ってもらえて。絶対に代表を勝たせたいと思って、目があったら泣いちゃいました。
(小澤選手にはなんと声をかけた?)正直、大嫌いだし、向こうもそうだと思うんですけど、決勝まで上がってきてくれたので。K-1の舞台でバチバチやれるっていうのは、男同士、拳の会話じゃないですけど。嫌いなのは変わらないですけど『ありがとう』と伝えました。
(大晦日の話をしていたが?)K-1のチャンピオンになるのは有言実行ですけど、それよりもK-1を大きくしたいし。僕はK-1に救ってもらった人生なので、昔のブーム以上にしたいし、そのためにはK-1をもっとたくさんの人に見てもらいたいので。とりあえず大晦日は『K-1最高!』ってみんなに言わせますよ」

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試合情報

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大会名
2016年11月3日(木・祝)K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~
日程
2016年11月03日(木)
会場
国立代々木競技場第二体育館
選手
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