絶対王者・金子晃大、池田幸司と激突!試合のテーマは「不起訴」(金子)「感謝」(池田)=5.4K-1 BEYOND
発表されたのは、-56kg契約で対戦する第3代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)と、第8代Krushバンタム級王者の池田幸司(日本/ReBORN経堂)の一戦。また、K-1クルーザー級ではK-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリ(イラン/TEAM 大和魂) の参戦が決まった。
金子は昨年7月のK-1-55kg世界最強決定トーナメント一回戦でカン・メンホンからKO勝ち。9月の準決勝は璃明武から判定勝ち、決勝では大久保琉唯をKOで仕留め世界最強トーナメントを優勝した。12月はアスランベック・ジクレーブからダウンを奪い判定勝利、25年2月はマノリス・カリスティスを下し12連勝を記録している。
池田は昨年7月の晃貴戦からKrushバンタム級王座を返上し、スーパー・バンタム級に階級を上げ。階級変更初戦となった晃貴戦はKO勝ちも、9月は永坂吏羅とダウンの奪い合いとなり、KO負け。12月は鬼山桃太朗を下して再起も、25年3月は璃明武に延長判定負けを喫し巻き返しを狙う。
会見には、まず金子が登壇。昨年から問題になっていた傷害容疑が、今年3月に不起訴になったことを報告。それと同時に騒動を起こしたことについて謝罪した。
続いて池田が登場し、今回の試合の意気込みを語った。2人のコメントは以下の通り。
――不起訴になったことについて。
「前々からお騒がせしていた件なんですけど、僕の中では試合で見せていこうと思っていました。犯罪行為があったというのは、自分はなかったと思う中で、あることないこと言ったもの勝ちになっていて。僕でも相手の味方でもない司法が、“(犯罪は)ない”と判断したことは一つ前に進める材料になりました。ご迷惑、ご心配をかけた関係者・ファンの皆様、申し訳ございませんでした」
――意気込み。
「僕がやってきたことは変わっていなかったんですけど、こういう報道がある中、逆境に立たされてもやっていける勇気を見せたいと思います」
――オファーが来てどう思ったのか?
「最近、外国人と戦っていて分かりにくかったかなと思います。池田選手は戦ったことがないので、まあいいかなと」
――ファイターとしての対戦相手の印象は。
「根性がある選手だなと」
――56kg契約についてどう思うか?
「スーパーファイトは、いつも56kgでやっているのでいつも通りですね」
――今回、不起訴処分が出たのかスッキリした表情に見えるが。
「それが世に出ないと、見え方も、どういう形で進むのか分からなかったです。7月くらいに書類送検されたので、逆に試合に集中できて。打ち込むことができて、試合で出せればいいかなと思っていました」
――試合がハイペースという声について。
「3ラウンドしかない競技なので」
――どんな試合を見せたいか?
「いろいろな人が苦しんでいる中で、逆境に対する戦いを見せていきたい。僕自身の戦いで、それを見せていきたい」
――今回タイでの練習は?
「もう行かないです。タイでの練習は吸収できたんで。あとは暑すぎる」
――池田選手とは戦ったことがないから受けた?
「そうです」
――今回のテーマは?
「不起訴」
――K-1チャンピオンが離れる中、どう思うか?
「人それぞれ考え方があるので。僕が言うのはおこがましいです」
――金子選手が盛り上げないとという意識は?
「もちろん、いろんな意味で注目されているので。僕がやってきたことをリングの上で見せたい」
――トーナメントで涙を落とす場面もあったが、裁判のことがあったのか?
「僕の中ではあった感覚はないけど、トーナメントは何があるか分からない。絶対に勝たないといけない、それを乗り越えたことで感情が出たんだと思います」
――心境に違いはない?
「周りの方々に変わらずに接してくれて、こうして試合ができて感謝です」
――池田選手と璃明武戦を見ての感想は。
「いい試合だったなと」
――自分の試合とは。
「比べてないです」
――最後にメッセージを。
「僕のことをずっと応援してくれたファンの方々のためにも、しっかりと勝ちたいと思います。応援をお願い致します」
――意気込み。
「今回、金子チャンプの相手が池田幸司と聞いて、“大丈夫か?”とガッカリしているファンの皆さん、安心してください。下剋上します。たくさんの外国人とか日本人が金子選手に挑んでいると思いますが、みんな逃げながら戦ってやられている。俺は、真っ向からぶつかって力勝負で勝ちに行きます。金子選手は最強のチャンピオンなので、小手先の技術では通用しない。今回は気持ちで勝ちに行きます」
――オファーが来てどう思ったのか?
「1週間くらい前の朝方にジムの会長から、“金子とやるぞ”と言われてドッキリかなと思って(笑)。なかなか信じられなかったんですけど、今は覚悟を決めてやっています」
――ファイターとしての対戦相手の印象は。
「最強のチャンピオンだし、誰が見ても強い。ステロイドでもやってんじゃないかと思うほど、力強いです(笑)。気合いで勝ちに行きます」
――56kg契約についてどう思うか?
「僕は55kgに階級を上げたばかりなので、本音は55kgでやりたいですけど金子選手の土俵なので。56kgは未知の体重なので、可能性・潜在能力を信じたいです。身体を作り上げていきます」
――どんな試合を見せたいか?
「1ラウンドから気合いを見せて倒しにいきます」
――前回の璃明武戦は延長で接戦となったが、振り返っての感想を。
「自分の弱いところが見えたので、それを克服するパワーアップを目指してやっています。でも僕はノーダメージで、相手は大怪我したみたいなので実質俺の勝ちかなと」
――K-1やKrushで世代交代や新陳代謝が進んでいるが、どう捉えているか?
「K-1チャンピオンが離れる流れが多い中、僕とかはチャンスなので。ここで一番大きなチャンスをいただいたので、僕が金子選手を乗り越えてK-1のスターになります。他の選手がどうこうではなくて、自分がどう活躍するか、大きくしていくかだけです」
――K-1愛は強い?
「もちろんです」
――金子選手の勝てる根拠は?
「僕がずっと格闘技をやってきているところと、今後、金子選手を仕上げていく過程で100%勝てるところまで持っていきます。根拠なんていらないです」
――今回のテーマは?
「感謝です」
――金子選手と璃明武戦を見ての感想は。
「いい試合だったなと」
――自分との試合と比べて。
「正直、あんまり面白くなかった。俺との方がいい試合だったと思わせたい」
――最後にメッセージを。
「格闘技はリングの上で強いのが正義。金子選手を今回乗り越えます」