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「Krush.173」4.29(火・祝)後楽園 <インタビュー>岩﨑悠斗「グチャグチャ泥沼ファイトで勝っても、お客さんには響かないと思うので、やっぱりキレイに戦ってスパッと勝って、存在を見せつけたいですね。誰が見ても勝ちでしょ、という試合にして、名前も覚えてもらいたいですし。知らない人が多いと思いますし、"まだやってたんだ"という反応もあるので、ここからそういうのを変えていきたい」

 4月29日(火・祝)後楽園ホールで開催される「Krush.173」の[Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R]に出場する岩﨑悠斗選手のインタビューを公開!










──今さらですが、岩﨑選手ってキャリアが長いですよね。


岩﨑 そうですね(笑)。デビューが高校1年生とかだったので、もう15年ぐらいになりますね。間にちょっとブランクはあったんですけど。


──そして、昨年9月の蓮實光戦からはサイガジムに移籍して、仕切り直したわけですよね。蓮實戦はいい形のKOでしたが、続く11月の川崎戦は川﨑聖亮朗戦は残念でした。


岩﨑 しかも眼窩底骨折しちゃって、ちょっと空いたんですよね。あの試合は作戦不足だったし、正直、相手のことをちょっとナメてたので、それが敗因だったかなと。終わった後にちょっと川﨑選手とも話したんですけど、試合への覚悟が違ったし、そのへんの差が出たかなっていうのは自分でも終わってから考えました。


──ではこの期間はケガを治しつつ、反省と改善もしたという感じですか。


岩﨑 そうですね。ケガもあったので1ヵ月ぐらいは休んで、その後は周りの選手のサポートに徹してたので、仲間の練習を見ながらも自分の反省とか、いろいろ考えたという感じですね。


──今のサイガジムでの環境はどうですか?


岩﨑 最高っすね! 基本的に、1日中ジムにいるんですけど、本当に仲間とずっと一緒にいるっていう感じで、男子の部活みたいな雰囲気ですし、会員さんも完全紹介制で幽霊会員も少ないですし、ジムに行くのが楽しいんですよ。


──これだけ長くやっていて、それだけ楽しめているというのはいいことですよね。


岩﨑 はい。今まで3つのジムに所属してきたし、いろんなジムに出稽古に行かせてもらったりしてますけど、こんなジムないだろうなっていうのが、本当に一番素直な感想ですね。


──代表の才賀紀左衛門さん指導がいいという話を聞いたことがありますが。


岩﨑 教えるのはうまいですね。それぞれに合った教え方をしてくれますし、あとプライベートの面でもすごくみんな仲がよくて。練習はキツいですけど、オンオフの切り替えもすごくいいですし、本当に楽しいですし、いい状況で強くなれてる感じです。


──というところで、今回は塚本拓真選手との試合になったわけですが、塚本選手がSNSで「この試合が盛り上がってない」と発信していたのに対してアンサーを返してましたね。


岩﨑 最初、SNSを見てなくて、周りから「相手がけっこういろいろ言ってますよ」って言われて見てみたら、「ああ、なるほどね」みたいな(笑)。キャラと合ってないけど大丈夫?っていうか(笑)、盛り上げようとしてくれてありがとうっていう感じですけど。「いや、俺も『誰?』ってレベルかもしれないけど、お前も『誰?』だからっていう。


──塚本選手のことは、ファイターとしてはどう見ていますか?


岩﨑 元同門の小嶋瑠久と対戦した時(2023年4月)に自分もセコンドに入ってたんですけど、その時に初めて知って、階級も違ったし。ただ自分がサイガジムに移って階級を上げるとなった時に、いつかはやるんだろうなと思って視野の中にはいたので、「来たか」っていう感じすかね。塚本選手もいろんな選手とやってるじゃないですか。だから意識はしてたというか。いつかやるかなっていうぐらいのスタンスでしたね。「絶対やりたい!」とかそういう感じじゃなかったですけど。何なら一番やりたくないタイプなので。


──そうなんですか(笑)。


岩﨑 何かグチャグチャで面倒くさいじゃないですか(笑)。試合したら疲れるだろうなっていう。


──確かに、岩﨑選手はキレイに戦いたいタイプのように見えるんですが、自分ではどうですか?


岩﨑 どっちもいけますね。理想としてはキレイに戦いたいですけど、前回の川﨑戦みたいにグチャグチャやるのも全然できますし。


──では、今回は塚本選手のペース、戦い方に巻き込まれたくないという感じですか。


岩﨑 確かに、巻き込まれたくはないですね。出させないよっていうスタンスで。でも、相手のスタイルになっても、全然付き合いますけどね。


──自分としてはどういう試合をして、どう勝ちたいですか?


岩﨑 何もさせたくないなと思いますね。相手の得意なパターンには持って行かせないよっていう感じです。


──塚本選手は特に昨年、ご本人が言うように話題性のあるカードも多くて、昨年1年間でだいぶステップアップしたかなという印象があるんですが、それだけにこの階級で塚本選手に勝てば、その先もだいぶ広がってくるのでは?


岩﨑 自分はもうそのつもりでいます。ここで勝って、それこそ年内にベルトにたどり着けるぐらいまで行きたいなと思っています。もしかしたら、今Krushチャンピオンの稲垣柊選手がK-1のベルトを獲ってKrush王座は返上するかもしれないじゃないですか。その時に王座決定トーナメントをまたやるのか分かんないですけど、そこに名前が挙がるような選手になりたいなと思ってるので。


──では、ここでの勝ち方も大事ですね。


岩﨑 はい。そこは自信を持ってやろうと思っています。あと今回の大会ってタイトルマッチもなくて、正直、他のKrushの大会に比べたら、注目度は低いかなと思ってるんですよね。だからその中で、どれぐらい魅せられるかなというのもあって。


──先ほど、「2人とも『誰?』というレベル」という話もありましたが、どういう部分をお客さんに印象づけたいと思っていますか?


岩﨑 グチャグチャ泥沼ファイトで勝っても、お客さんには響かないと思うので、やっぱりキレイに戦ってスパッと勝って、存在を見せつけたいですね。誰が見ても勝ちでしょ、という試合にして、名前も覚えてもらいたいですし。知らない人が多いと思いますし、「まだやってたんだ」という反応もあるので、ここからそういうのを変えていきたいですね。


──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?


岩﨑 ここでサクッと勝って、年内にベルトを獲りにいきます!


──分かりました。ありがとうございました!
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