1月25日(土)、都内にて、開催を明日に控えた「Krush.170」後楽園ホール大会の前日記者会見が行なわれた。
セミファイナルに組まれたのは、山際和希vs“DARUMA”健太のKrushウェルター級ワンマッチだ。山際は現在Bigbangを主戦場にしており、K-1 GROUPに参戦するのは約2年11カ月ぶり、Krush自体は2021年の6.25「Krush.126」以来、約3年7カ月ぶりの参戦となる。
久々の参戦に、「明日はしっかり攻める試合をする、倒しに行く試合を見せたいと思います」と山際。K-1 GROUPに定期的に参戦していた時期は、「右のキックしか技がなかった」と語る山際だが、この間に「今は凄くトレーナー陣も良くて、スパーリングも充実して、左の蹴りだったりとかパンチだったり、凄く多彩になったので、その多彩さを見てほしいなと思います」と、69戦のキャリアがある36歳のベテランながら、さらに進化をしてきたことを強調する。持ち前の丁寧な戦いはできていたものの、攻め手に欠ける試合となってしまったことが勝ち星に繋がらなかったと考えた山際は、「今回のテーマは攻め」とし、「しっかりテクニックで差をつけて、KOまで持っていきたいなと思っています」とKOで久々のKrushでの勝利を飾ることを宣言した。
一方、まだキャリア8戦のDARUMAは、「明日の試合は凄くワクワクしているんで、早くやりたいなと思います。全力でぶっ飛ばしに行きます」と、こちらもやる気満々。DARUMAは常々、K-1もKrushもウェルター級の動きが少ないことを憂いており、インタビュー等でも「ウェルター級を動かす」と意気込んでいる。そのためこの山際戦は、「まず絶対最低でもKO。自分を知らない人たちも自分の姿を見て、『DARUMA、ヤベえな』って思わせるような内容にこだわってやりたいと思っています」と、とにかく攻めに攻めまくることを強調する。Krushフライ級タイトルマッチが消滅し、興行的にはピンチだが、この試合がセミファイナルに組まれたことを僥倖とも捉えている。「興行的にピンチみたいになっているのであれば、なおさら気合いが入りますね。しっかり仕事をしたいと思います」と、さらにモチベーションが高まっているようだ。「明日はしっかりKOしてDARUMAがヤバかったと、ウェルター級はDARUMAが中心になって動かしていくっていう姿をしっかり見せるんで、皆さん、楽しみにしていてください」とDARUMA。ベテラン山際相手に、そのヤバさを見せつることはできるのか?