11月16日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.167」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する里見柚己選手のインタビューを公開!
──まずは前回の試合、永澤サムエル聖光戦を振り返ると?
里見 2連続KO負けの後だったので、いろいろプレッシャーとかはあったんですけど、ああいう形で終われたので、またちょっと自信が持てるような試合だったなと思います。
──他団体でチャンピオンとして長く活躍した選手でしたが、実際やってみていかがでしたか?
里見 外敵みたいな感じだったので、いつもよりプレッシャーがありましたね。自分が絶対勝たないといけないというか、Krushを代表して、他から来た選手に「そんなに甘くない」という部分を見せないといけなかったので。
──永澤選手のK-1ルール、Krushのスタイルへの対応については何か感じることはありましたか?
里見 ムエタイですけど、戦績もすごく重ねてる選手で、もともと自分が高校生の時から同じ団体でトップの選手だったので、、どのルールでもちゃんと対応できてるんだなというのは、やっていてすごい思いました。
──連敗と王座陥落が、この1回の勝利で払拭されるわけではないとは思いますが、続けていく原動力になるような勝利ではありましたか?
里見 やっぱり2連敗で、本当にたくさんの人を悲しませてしまったと思ってたので、その中でああいう復活ができたというのは、またみんなを安心させられたというか、自分はもっと上に向かっていくんだというのを分かってもらえたかなとは思ってます。
──というところで、その次の相手がアーロン・クラーク選手に決まりました。ここで外国人選手との対戦というのは、ちょっと意外だったのでは?
里見 そうですね。外国人とやれるとしたらK-1の大会かなと思っていたら、Krushで来たのは確かに意外でしたけど、それはそれで面白いんじゃないかなと思います。
──アーロン・クラーク選手は昨年、与座優貴選手と対戦したのが日本での唯一の試合ですが、印象は?
里見 映像を見ていると、すごくデカく感じたんですよね。たぶん、手足が長いのかなと思うんですけど。一応プロフィールだと、身長は自分よりちょっと低いぐらいなんですけど。なんかすごいでかく映像だと感じたんで、あとは与座選手でもダウンを取れなかったので、相当メンタルも体も強い、トップ選手なんだなと思います。
──攻撃などで、ここは警戒しないとというのは?
里見 何試合か見たんですけど、ヒザがすごく目立ってましたね。しっかりパンチで詰めてからヒザで倒しているのをいくつか見たので、そこは注意しなきゃいけないと思ってます。
──そんな相手と、どう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?
里見 やっぱりKrushなので、しっかり倒しにいくスタイルは絶対変えたくないですね。相手はいろんなリングで戦ってると思うんですけど、Krushのリングに上がったことをちょっと後悔させたいですね。「Krushのリングは他のリングとは違うんだよ」というところを、自分が分からせないといけないなと思ってます。
──このところ、ライト級戦線がすごく激戦区になっていて、宮田充プロデューサーも「来年何かやりたい」みたいなことも言っていました。その中で元王者としてどう思っていますか?
里見 やっぱり客観的に見ても、ライト級は一番と言っていいぐらい面白いし、今はずば抜けてる選手がいなくて、特にKrushは横一線というか、そんなに差はないと思ってるので、しっかりここで勝って、できるなら日本人だけのトーナメントをやってもらえたら、負けた選手全員にリベンジできますし。それでまた自分が上に行くというストーリーを描きたいなと思っています。
──そのライト級の中で、ここは他の選手に負けてないぞという思う部分ってどこですか?
里見 試合内容ですね。見てて面白いのは自分の試合だと思うので。負ける時は本当に派手に散ってますし、勝った時はしっかりと倒して勝ってるので。そういう、リングでの華みたいなところは誰にも負けないなと思っています。
──勝っても負けても、と。
里見 もちろん負けるのはよくないんですけど、それぐらいの覚悟でしっかり倒しにいってるということですね。
──来年のその「何か」に向けても、ここはいい勝ち方で名乗りを上げたいという気持ちは強いですよね。
里見 はい。もしクラーク選手をKOするようなことがあれば、本当にみんなの見方も変わると思うし、ライト級で一気に上の方に行けると思うので、そこをしっかり決めて、来年に持っていきたいなと思ってます。
──当面の目標というと、やはりライト級王座の奪還ですか?
里見 そうですね。K-1も獲りたいですし、チャンピオンの座に返り咲くことですね。クラーク選手にKO勝ちすれば、K-1でも状況は変わってくると思うので。
──その中で、日本人トーナメントがやれればと。
里見 はい。自分はワンデーでもいいですし……というか、自分はワンデーがやりたいんですけどね。そこで一気に、以前に負けてる選手全員にリベンジして、一気に終わらせたいですね。
──今はジムを運営しながらプロ選手としても活動されていますが、軌道に乗ってきていますか?
里見 今は後輩たちも育ってきて、すごくいいジムになりつつあると思っています。運営もかなり関わってますけど、大変とは思ってなくて。逆に仕事場がジムなのでずっと格闘技に関わっているので、間違いなく、一番強くなれる環境にいるなと思ってます。それに、子供たちや会員さんに、自分が先生として、代表として、強いところを見せないといけないので。そこは背負わないといけないので、その分もすごく頑張れています。
──所属選手も増えていますよね。
里見 はい。それに同世代で頑張っている選手がウチのジムを拠点に練習したりもしているので、一緒にいてすごく刺激をもらえています。会員さんや選手たちにも、自分が上の立場としてやっているからには、自分が負けたらみんなが負けたみたいな雰囲気になってしまうので、しっかり自分は勝たなくちゃいけないなと思えていますね。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
里見 今回のテーマは、日本の強さを世界に通用させるということだと思っています。Krushのリングでしっかりと強豪選手を倒して、「やっぱりKrushのリングは甘くないな」というところをしっかり見せつけます。
──分かりました。ありがとうございました!