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「Krush.165」9.28(土)後楽園<インタビュー>“狂拳”竹内裕二「いい“作品”になると思いますよ。弘輝と俺なら。今の選手たちがみんなテクニックとかレベル高いのは知ってるんです。でも、俺たちならテクニックとかじゃない何かを見せられる」

 9月28日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.165」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する“狂拳”竹内裕二選手のインタビューを公開!










──今、麻布十番で「GORI GYM」に携わっていますよね。ジム運営は順調ですか?


竹内 順調ですね。会員さんもいい感じで入ってきていて、みんないい人たちなので、いいジムになってきてますよ。


──「ジムを運営する“狂拳”竹内裕二」ってどんな感じなんですか?


竹内 想像つかないですよね?


──はい(笑)。


竹内 楽しくやってますよ。ケガ人もなく、みんな「楽しい」って言ってくれて。


──それは何よりです。今回の試合から、所属がその「GORI GYM」に変わりましたよね。所属から「菅原道場」の名前がなくなったことに驚いたんですが。


竹内 そうですよね。僕の中で菅原会長は今も偉大な人なんですけど、会長に「また試合をやりたい」と言ったら「やめとけ」と。「もういいんじゃないか」って感じで。「でも俺、覚悟決めてやるんで、こっちの名前で行きます」ということで、こうなりました。別に変なことになったわけでもなくて、「ケガだけはするなよ」って言ってくれてます。


──ただ、会長のアドバイスに逆らってでも今回は試合をしたかったんですね?


竹内 やっぱり「“狂拳”竹内裕二」は菅原会長と2人で作り上げたものなんですよ。2年前のSATORU成合戦は京都のWIZARD GYMで仕上げたんですけど。で、今回に関しては自分で作ったチームでやってるんです。「菅原チーム」と自分で作った「狂拳チーム」ではけっこう違うと思うので、それを試してみたくて。


──そうなんですか。チームには誰がいるんですか?


竹内 メンバーはちょっと言えないんですけど、一回り下の世代の、イキのいいヤツらがいますね。勢いのある若いヤツらとやってるし、「裕二君、まだいけるっすよ!」って言うんですよ。そこで気合いを入れてもらってるっていうのもあって、俺もあと2試合ってことで、「やりたいです」って伝えました。


──なるほど。自分としてはコンディションはどうなんですか?


竹内 上がってますよ。体調は以前よりいいし、動きとかも、今まで考えてなかったようなこともチームの連中とやってます。だから今回は、今までとちょっと違う俺を見せられると思ってます。


──で、運営に「試合がしたい」と伝えたら、弘輝選手の名前が出てきたと。


竹内 はい。「絶対やらせてください!」って言いました。誰とでもやるつもりでしたけど。俺も2年半ぶりの試合で、相手を見つけるのも難しいじゃないですか。そこで思ってもない最高の相手が出てきて。ここで勝つにしても負けるにしても、今の自分の力、位置が分かるじゃないですか。


──先ほど名前が出ましたが、弘輝選手も竹内選手も、WIZARD GYMと関係が深いじゃないですか。そこは関係なかったんですか?


竹内 いや、関係ありますよ。俺も1年あそこにいたんでね。だから弘輝選手とは兄弟みたいな感覚はありますよ。親が一緒というか。一緒に練習したことは1回ぐらいでしたけど。


──その練習の時はどう感じたんですか?


竹内 いい選手だなと思いましたよ。気持のいいヤツだし。「いい選手」っていうか、「いいヤツ」って感じかな。熱いな!と思いました。


──そんな2人の試合なら、面白いものになると。


竹内 いい“作品”になると思いますよ。弘輝と俺なら。今の選手たちがみんなテクニックとかレベル高いのは知ってるんです。でも、俺たちならテクニックとかじゃない何かを見せられると思ってます。


──でも、今までと違うテクニックも見せられるはずなんですね。


竹内 そうですね。だから俺の方から「やりたい」って言ったわけで。


──前回のSATORU成合戦までが5年半、そこから今回までが2年半。普通ならブランクが気になりそうなところです。


竹内 そう聞くとすげえレアキャラですね(笑)。でもブランクとか関係ないです。成合戦までの5年半は格闘技から一切離れていて、体も動かしてなかったんですよ。いろいろ迷ってて。でも今回は1年、WIZARD GYMにいて、その後は自分のチームでやってるので、ずーっと体は動かしてるんですよね。そこが全然違います。


──では今は、常に格闘技に囲まれた生活なんですね。


竹内 囲まれすぎかもしれないです。何しろジムに12時間いるので。それが2年半ですよ(笑)。ジム自体はフィットネス中心ですけど、ずっと触れてるのはやっぱ違いますね。それまでは、追い込んだとしてもジムにいるのは2~3時間じゃないですか。それが12時間いるし、その間、何かしら体を動かしてるので。


──ということは今回は、「ここからガッチリいくぜ」という気持ちなんですか。


竹内 ガッチリいきます。その一発目って感じですね、今回の試合は。全体のレベルが上がってる中で、今の俺がどこにいるか分かる試合なので。その意味で弘輝とやるのは分かりやすいと思います。あとはリングに上がって試合するだけですね。仕上がりも順調なので。


──楽しみなのが伝わってきます。


竹内 楽しみですねえ。俺、41歳になったんですけど、20代みたいな試合前の感覚を味わえると思ってもなかったですから。俺、「Krush.3」から出てるんですよ。今度の大会って「Krush.165」でしょ? すげえっすよね(笑)。


──そしてこのタイミングで、そんな前向きな話が聞けるとは思ってもみませんでした。


竹内 ですよね。俺もこの年でここまでたどり着けるなんて思ってなかったですから。20代の頃に取り逃したベルトにもたどり着けそうな感触なんですよ。そんな面白いこと、ないじゃないですか。


──確かに。


竹内 俺だって、実力が落ちてたら絶対出てないですよ。そこをみんなに見せられたらなと思います。自信はあるんですけど、俺が勝手に思ってるだけかもしれない。でも周りの反応とか見てたら、全然いけそうなんで。


──ではそれを実際にリング上で出すだけと。


竹内 そうですね。覚悟はもう全然入ってるんで。


──楽しみです。では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”を教えていただけますか?


竹内 いや、負けたらもう次はないなと思ってやってます。そう思ってずっと追い込んでるので。後ろはもうないです。今までで一番気合いが入ってますから。


──「ジムのため」みたいな部分もあるんですか?


竹内 いや、全くないです。そこはただの自己中ですから。最近、会員さんにも「裕二さん、最近ちょっと怖いですね」って言われてるぐらいで。だからジムのためとか一切ないです(笑)。ホントはダメなんですけどね。でも楽しいからいいんです。試合も楽しませてもらいます。


──分かりました。ありがとうございました!
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