9月28日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.165」の第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1Rに出場する橋本雷汰選手のインタビューを公開!
──8月20日の記者会見では、橋本選手がライチュウのぬいぐるみ、石田選手がポケモンボールを持参するという展開になりました。あの会見で感じたことは?
橋本 相手が思ったよりいいキャラしてるなと思いましたね。真面目な選手だと思ってて、あんなにいい感じで言ってくると思ってなかったので、ちょっと意外でしたね。
──あの会見があって、試合への気持ちが高まった部分もありましたか?
橋本 そうですね。「試合前」って感じがして、楽しくなってきました。
──そして試合まで2週間となった9月14日のXでは、「改めてアピールします…"メインイベンター"を務める橋本雷汰です」とポストしていましたね。やはりメインというのは大きい?
橋本 はい。試合の2週間前になって追い込みも終盤になってきて、自分、メッチャ仕上がってんなあと思って。メインとしてメッチャオモロい試合ができるなと思ったんで、ポストしました。盛り上がる試合はいつもできてると思うんですけど、それをメインイベントでできるというのがすごくうれしいですね。
──これまでもメインイベンターへの憧れはあったんですか?
橋本 ありました。後楽園のメインを張るということをずっと目標にしていたので、今回はうれしかったです。
──今回は初のタイトルが懸かった試合、そして初のメイン。全てが波に乗せてくれている感じなのでは?
橋本 ホントにそうですね。流れとして完璧やし、今のところ全部思い通りです。あとは勝つだけなので。
──その「勝つ予定」についてですが、勝ち方のイメージは何パターンぐらい作っていますか?
橋本 どんな展開でも勝てるようにはしてます。ただ石田選手はパンチがメッチャ強いし、普通なら蹴りでいこうと考えると思うんですけど、俺はパンチでも勝てるし、と思って。蹴りでも勝てるし、身長は相手が高いけど近い距離でも勝てるし、どの場面でも倒せますね。
──ただ、相手の出方に合わせるつもりではないんですよね?
橋本 はい、1Rからいこうと思ってます。メインなので、面白い試合をしないといけないので。最後にどう倒すかは別に決めてなくて、いつも通り、戦ってる中で「あ、これで倒れるんじゃね?」と思った時に出た技で倒すという感じです。普段も試合前の練習から「この技で倒す」とかは決めてなくて。試合直前に決めることはたまにありますけど。
──これまで試合を重ねてきて、得意と思っている技や攻撃はありますよね?
橋本 それで言うとやっぱり左ストレートですね。みんな僕の左ストレートの対策はメッチャしてきてると思うんですけど、結局みんな左で倒れちゃうんで。全然対策してきてくれてもいいよって感じです。何でも倒せるんですけど、結局最後はいつも左になっちゃうので。
──でも、他の技で倒すところも実は見せたい?
橋本 それは思いますね。僕って、けっこう1Rとか試合の最初の方でダウンを取っちゃうんですよ。そこで左で決まっちゃうので、他の技を出すヒマがなくて。でも今回は、他の技もいろいろ出していきたいですね。右でも蹴りでも、何でも倒せるので。
──逆に、相手にこうさせたくないと思うことは?
橋本 乗せたくないですね。相手の雰囲気の試合にさせたくないです。常に自分の雰囲気の試合にしていたいです。
──ペースを握らせたくない?
橋本 はい。でも僕からペースを握るのは難しいと思いますけど。特に今回は気持ちの部分でも先手を取るつもりで、最初からいくので。最初から最後まで全部、僕の展開にします。
──できれば早く倒したい?
橋本 そうですね。周りからは「勝つことを意識しろ」とかって言われるんですけど、やっぱりベルトが懸かってるので、できれば早く倒したいですよね。倒した方が盛り上がるし、長いことおもんない試合やってたらお客さんが帰っちゃうので。そこはやっぱりメインイベントですからね。時間も遅くなってるだろうし、さっさと倒したいです。
──いよいよ、あと一つ勝てばチャンピオンです。タイトル、チャンピオンということについては?
橋本 予定どおり過ぎるなあと思って。今年の1月に勝った後「ベルトを獲る」って言って、そこからトーナメントが組まれて準決勝もしっかり勝って、年内にチャンピオンになれるので、僕が獲るべきやなと思いますね。今は試合前なので特に、早くベルトを巻きたいと思います。早く試合がしたいです。
──ALONZA ABLAZEの卜部功也会長から、試合に向けて言われていることはありますか?
橋本 「とりあえず勝とう」と言われています。功也さんはK-1のベルトは獲ったけどKrushのベルトは獲ったことないらしくて、「ジムにベルトを持ってきてほしい」って言われました。今、ジムでは松谷綺ちゃんが唯一のチャンピオンなんですけど、男子のチャンピオンは初になるので。
──今、ALONZAはプロ選手が増えてきて、しかもみんな若くて勢いがありますよね。
橋本 最高な環境ですね。若いだけじゃなくて、若くて強い選手が多いので、刺激がたくさんあります。同じ舞台で、同じ世代でやっているので、仲間なんですけど、その中でも競争し合っているので、その刺激はすごくあります。ここで僕がチャンピオンになって、ジムにもいい流れを持ってきたいです。
──これから試合までの期間で、チャンピオンになるために一番大事なこととは?
橋本 最後まで「勝つ」ということを忘れないことと、ちょっとでも不安になったら絶対に試合に出るので、コンディションも含めて、勝つための準備に徹することですかね。今のところはものすごく順調なので、ラストもっと追い込んで、その後の調整もしっかりして試合を待つだけです。
──では最後に、この試合に向けての“決意”を改めて教えていただけますか?
橋本 僕が10代でチャンピオンになって、新しいK-1の顔になろうと思っています。翌日、K-1でもフェザー級のタイトルマッチがありますけど、そこに絶対負けないような試合をするので、待っていてください。
──分かりました。ありがとうございました!