news

ニュース

「Krush.163」7.27(土)後楽園 Krushライト級タイトルマッチ、王者・伊藤「大岩選手は鎖巻いて帰ってください」、挑戦者・大岩「Krush GIRLSがいるからってエロがんじゃねえぞ!」 第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントは、峯が体調不良により不戦敗!  不戦勝で勝ち上がりの白幡、「10月、どっちの選手が来ても自分が勝てるように頑張りたいと思います」と気持ちの切り替えを宣言!! 黒川と林は、「次は自分が巻く番かなという高揚感が高まってきている」(黒川)、「全て倒すことを意識して試合をしようと思います」(林)と闘志!!

 7月26日(金)、都内にて、開催を明日に控えた「Krush.163」後楽園ホール大会の前日計量と前日会見が行なわれた。


 メインイベントでKrushライト級タイトルマッチを戦う王者の伊藤健人と挑戦者の大岩龍矢は、両者とも無事に計量をパス。2人揃って調印式、そして記者会見に出席した。


 これがチャンピオンになって初試合、そして初防衛戦となる伊藤は、「自分がやってきたことを全て出して、このベルトに相応しい試合の作り方と、KO決着、そこに懸けて明日は試合をします」と意気込みをコメント。この日もトレードマークの鎖を巻いて現れた大岩に対し、「僕は明日、このベルトを巻いて帰るので、大岩選手は鎖巻いて帰ってください」と、しっかりと防衛することを宣言した。デビューして10年経ち、ついにKrushのベルトを巻いた伊藤だが、念願だったチャンピオンになったことでさらにその先の光景も見えてきた。「このベルトを巻いてもまだ強さを求めないといけないし、より強さを求めていくチャンピオンになりたいですね」と、さらに進化していくことを見据えている。大岩とは8年前に対戦しているが、判定負け。しかし、「自分は向き合って小さく感じました。それがそのまま明日の試合に出ると思います」と、チャンピオンになって自信満々で大岩を迎え撃つ。


 対する大岩はこれが4度目のKrushのベルトへの挑戦。それだけにベルトへの想いも強く、今回は1カ月間のタイ合宿を敢行。さらにタイトルマッチまでの2カ月間、パーソナルトレーナーをつけるなど、環境を変えてこの試合に備えてきたという。明日はその成果を出す日ということもあり、「1日1日がめちゃくちゃ長くて、ようやく明日戦えるなっていう気持ちで楽しみですね」と大岩。「本当に巻かないとこのKrush始まんないし、本当に僕が巻かなきゃいけないですね。使命感を持ってずっと過ごしてきました」と、ベルトに対する並々ならぬ想いを語った。ただ、伊藤に「鎖を巻いて帰ってもらいます」と言われると、「上手いですね」と苦笑い。金属アレルギーにも関わらず鎖を巻いている理由について、「1回巻いたら貫かなきゃいけないものがあると思います」と語った大岩だが、それはベルトに対しても同じことだという。「ベルトも一緒で、1回絶対獲ると言ったら、それは貫かなきゃいけない。男は言ったことは曲げちゃいけない」と、ベルト獲りへの執念をみなぎらせていた。また、本日はKrush GIRLSの冨樫秋穂さんと百田汐里さんが会見を見学し、質問などを飛ばしていたが、大岩は最後に伊藤に向かって、「Krush GIRLSがいるからってエロがんじゃねえぞ!」と意味不明の挑発をしていたのだった。
 セミファイナルでは大沢文也とペットサムイ・シムラがKrushライト級ワンマッチで対戦。ペットサムイは交通事情の関係で計量に遅れてきたものの無事にパス。大沢と一緒に会見に臨んだ。


 元Krushライト級王者の大沢だが、今回の試合に向けて「明日はいつもの自分じゃないところを見せたい」と意気込んでいるものの、相当ピリピリした様子。周囲から、「ペットサムイ選手が勝つっていうコメントとかDMが来ているのでムカつく」と、この試合への下馬評に関して苛立っているようだ。だが、Krush GIRLSが会見に来ていたことで、「ラウンドガールはいるし、久々にこのスーツ着たらキャバ嬢の名刺も入っているし、ピリピリモードは一気に取れちゃいました」と解消した様子。「ペットサムイ選手にはめちゃくちゃリスペクトあるんで、リスペクトを持って倒しに行く」と、元ラジャダムナン王者の肩書きを持つペットサムイを前に闘志を燃やしていた。


 一方のペットサムイだが、これがK-1 GROUPに参戦して3戦目。「明日は勝ちをもぎ取るために全力で戦いたいと思います」と意気込みを語った。過去2戦はK-1ルールへのアジャストに苦しみ、未だこのK-1 GROUPのリングで勝利を得られていないが、「ずっとK-1ルールを意識して練習してきていますので、また2回経験があるということで、今はK-1ルールに関して理解できているつもりです」と問題ないことを強調した。今大会では同じライト級のタイトルマッチも行なわれるが、「自分としては絶対勝って、タイトルマッチに挑戦したいと思います。自分は日本に来てまだ1本もベルトを獲れてないので、成し遂げたいと思います」とペットサムイ。「興味ない」という大沢とは対照的に、Krushライト級のベルトにも虎視眈々の様子だった。
 第7試合では元Krushフェザー級王者の新美貴士と竹内将生が、Krushフェザー級ワンマッチで激突。竹内も交通事情の関係で計量に遅れてきてしまったものの、無事にパスして会見に出席した。


 開口一番、「明日は倒して勝ちたいんで、しっかりKOします」とKO宣言した新美。昨年の6.16「Krush.150」で自分が勝った寺田匠がK-1フェザー級王者の軍司泰斗への挑戦をぶち上げているが、「普通に勝っていって掴み取った挑戦なのかなと思っているんで、いずれ自分がK-1のベルトを獲ろうと思っているので、今誰がチャンピオンだろうが興味はないですね」と意に介さず。竹内との試合に集中している様子で、「自分の試合を見ていれば間違いないと思っているんで、見ていたら面白い試合になるんで、そこは任せてほしいです」と試合内容にまで自信を示していた。


 対する竹内も「明日バシッと決めます。よろしくお願いします」と、簡潔に意気込みをコメント。9.28「Krush.165」で第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントの決勝戦(石田龍大vs橋本雷汰)が行われるが、「いざ準備をしていく中で、新美選手のことしか本当に考えてなかったです」と、竹内も先のことは考えていない。「この試合だけ見ているっていう感じです。次とか考えてないです。この試合でしっかり見せることです」と、元フェザー級王者の新美攻略に全力を尽くすつもりだ。
 また今大会から第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントが開幕し、準決勝2試合が行なわれるはずだったが、白幡裕星と対戦予定だった峯大樹が体調不良のため計量を欠席。本日の午前4時頃に宮田充Krushプロデューサーの元に、水抜きをしている中で峯が具合が悪くなり病院に運び込まれたという連絡があったそうで、今回の試合はドクターストップとなった。そのため、計量をクリアした白幡が不戦勝となり、一足早く決勝戦に進むことが決定した。なお、もう一つの山である黒川瑛斗と林佑哉の試合は、両者ともしっかりと計量をクリアしたので、予定通り準決勝を戦う。


 当事者である白幡は、「隣りにいる黒川選手と林選手の試合を見て、10月チャンピオンになって、こういう計量オーバーする人とは二度と試合しないです」と、峯に対して厳しい言葉。自分の決勝戦の相手について、「自分の試合が元々あったんであまり気にしないようにしていたんですけど、林選手も何回かスパーリングしたことがあって爆発力があって凄くいい選手だと思いますし、黒川選手もこの前の試合を見たんですけど、攻撃的なサウスポースタイルなので、どっちが来ても凄い面白い試合になるんじゃないかなと思います」とコメント。今回のように試合がなくなったのは2回目の経験で、「凄いショックだった」とのことだが、「10月はこの2人の選手はそういうことはないと思うんで、怪我しててもベルトを獲りに来る選手だと思っているんで、10月、どっちの選手が来ても自分が勝てるように頑張りたいと思います」と、10.25「Krush.166」での決勝戦に向けて、気持ちを切り替えていた。なお、今大会は1試合なくなるが、白幡は「僕は空席を作りたくはないので、明日何かできたらと思っています」と、挨拶だけではなく何かしらのパフォーマンスをしたい意向のようだ。


 一方、予定通り準決勝を戦う黒川と林。黒川は「やることはしっかりやってきたんで、何より自負をしっかり作ってきたんで、それを明日リングで出せれば自ずと結果はついてくると思うんで、楽しみにしていてほしいです」と自信たっぷりにコメント。反対ブロックで白幡が不戦勝で勝ち上がったことについても、「白幡選手が逆から上がってくるんじゃないかって予想していたので、形がちょっと変わったとはいえ、別に自分の考えてた通りになったのかなと思います」と問題ないことを強調した。これまでたくさんのK-1、Krush王者を輩出してきたKREST所属の黒川にしてみれば、ベルト奪取は必須事項。「次は自分が巻く番かなという高揚感が高まってきているのと、巻かなきゃいけないなっていう責任感が込み上がってきているかなっていう感じです」と、モチベーションも高い。「こいつがベルト巻くなっていうのを、見ている人が一回戦から思えるような違いを作ろうかなと思っています」と、圧勝して決勝に進む腹づもりだ。
 対する林も「今回もしっかり仕上げることができたので、明日は最高の状態で試合ができると思います。自分も楽しみです」と自信満々。「ビックリはしたんですけど、反対ブロックは白幡選手が勝ち上がってくると思っていたので」と、白幡の勝ち上がりに関しても、黒川と同様気にしていないようだ。「Krushのベルトは歴代の有名なチャンピオンが獲っているベルトなので、絶対獲りたいベルトです。なので、今回一回戦目を絶対KOでしっかり勝ち上がろうと思っています」と、こちらもベルトへの想いが強く、「Krushのタイトルのトーナメントなんで、全部KOで勝ち上がらないといけないと思っているんで、全て倒すことを意識して試合をしようと思います」と、全試合KO勝利での優勝を目論んでいるようだ。


 なお、会見に参加していたKrush GIRLSの冨樫秋穂さんと百田汐里さんだが、会見中、「何を食べたいですか?」、「試合までのルーティンは? 聞いている音楽は?」、「着ているスーツのポイントは?」などの質問を飛ばして、決戦を控える選手たちの空気を和ませていた。また会見終了後には、キャプテンの冨樫さんが明日の大会で何か披露することも、宮田プロデューサーが発表。Krushは今大会を含めて、年内6大会が予定されているが、Krush GIRLSの人数も6人ということで、1大会につき1人、何かを披露してもらうつもりだという。こちらも期待だ!

チケット購入