9月2日(土)都内にてRIZINの記者会見が行われ、JK TRIBE所属で“カミソリキック”を持つ斎藤 祐斗の出場が発表された。
斎藤は、10月1日(日)にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)にて開催の「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」で、元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者の梅野源治(PHOENIX)とRIZINキックルール(ヒジ打ち有り)で対戦する。
斎藤は、新極真空手がベースのキックボクサーで愛知山本道場(現・愛知中央支部)出身。
ノーモーションで繰り出されるハイキックは、かつての師匠であり“カミソリキック”としてKOの山を築いた山本健策師範を彷彿とさせる最速の蹴りを持つ。
とくに昨年1月の野田哲司戦で見せた左ハイキックは芸術的でもあった。
今年3月に髙橋直輝に判定負けを喫したものの、6月に山本直樹を破り再び上昇気流に乗っている。
対する元ムエタイ王者の梅野は、実績では斎藤の格上となるが、前回は鈴木宙樹の飛びヒザ蹴りでKO負け。
斎藤のチャンスは十分にあるといえよう。
会見でRIZIN榊原CEOは「K-1開国の第一弾、これからどんどんそういった選手が出てくると思います。THE MATCH2が開催できるような大会につなげていきたい」と語った。
K-1を代表することになった斎藤は、「K-1から来ました。梅野選手のことはリスペクトしていますし、おいしい相手だなと思っています。キックを広めることに貢献できることが、嬉しく思います。自分は倒すことには自信があるので、ヤバイ倒し方で倒したい」と意気込みを語った。
梅野は、「K-1が開国して、こうしてRIZINに立ち技の選手が集まってきて、面白いマッチメイクができる。立ち技の大会を盛り上げるキッカケになってほしい。学んでほしいと思っていたことが、榊原さんに伝わったのかなと思うので、ヤバイ試合を見せたい」と語った。
今回、ケージの中でヒジ打ち有りというルールになるが斎藤は「過去にHEATというMMAをやっている団体で試合をしたことがあるんで、楽しみです。ヒジ打ち有りですが、梅野選手とできるならばいいです。僕、ムエタイ選手とやるのは好きなんで」と問題にしていないという。
そして、梅野の印象を聞かれた斎藤は「キモ梅だなと思います」と大笑い。
これを聞いた梅野は、「キモ梅って何だよ?もうちょっと面白いことを学んだ方がいいよ」反論。さらに「最近、“ヤバイ”の無断使用が多いんだよね。企業まで勝手に使っていくらいなんで。まあ、斎藤選手とはお互いに学び合えればいいね」と梅野は斎藤を学ばせるつもりのようだ。
開国したK-1がRIZINへ放った“刺客”の斎藤が、世間をあっと言わせる結果を出す可能性は十分にある。