「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<インタビュー>ダニロ・ザノリニ「僕は2008年にK-1トライアウトを受けて、2010年にK-1MAXに出て、2022年にK-1に戻ってきて…ずっとK-1が特別な舞台だった。“心”でK-1のベルトを獲ります」
――初代K-1ミドル級王座決定トーナメントへの出場が決まりました。どんな心境ですか?
「僕は67kgと70kgでベルトを獲ったんですけど、階級を上げてから、こういうチャンスをずっと待っていました。本当に長い時間チャンスを待っていたので、オファーをもらった時はうれしかったです」
――ダニロ選手はK-1MAXにも参戦経験がありますよね。
「僕は1999年に日本に来て、ずっとK-1を見ていました。それで2008年にK-1トライアウトを受けて、2010年にK-1MAXで佐藤嘉洋さんと戦いました。それから色んな大会に出ていたんですけど、2022年にK-1に戻ってきて、やっぱり自分にとってK-1は特別な舞台です」
――当時K-1で好きだった選手はいますか?
「魔裟斗さんと佐藤さんです。2人がK-1MAXで試合したときは本当に興奮しましたよ」
――K-1MAXにも出て、今のK-1にも出ている選手は本当に少なくなっていますよね。
「それこそ同じ名古屋の大和哲也がそうですよね。彼はK-1MAXでチャンピオンになって、今のK-1でもチャンピオンになって。彼の活躍はすごく励みになっています。彼がチャンピオンになったんだから、僕もチャンピオンになれると信じています」
――大和選手の活躍は刺激になっていますか?
「すごくなります、大和選手は3月の『K'FESTA.6』でもすごい試合をしてベルトを防衛して、彼の試合を見ると僕のモチベーションも上がります。K-1のベルトを名古屋に持って帰りたいですね」
――野杁選手も愛知県出身で、K-1MAXにも参戦経験がある現K-1チャンピオンですよね。
「彼のことも昔から知っているし、大和選手と同じく彼もK-1チャンピオンとして活躍していることはうれしいです」
――ダニロ選手が戦うモチベーションになっているものはなんですか?
「最初に話したように色んな団体でチャンピオンになったけど、やっぱり僕はK-1で戦いたいし、K-1チャンピオンになりたい。ジムにもたくさんの生徒がいて、応援してくれる家族もいて、みんなのために勝ちたいし、僕がK-1チャンピオンになったらみんなが喜んでくれると思います」
――会見でも「僕も日系ブラジル人で、ブラジルから日本に来て、日本で試合をしています。日本にいる選手たちで勝ち上がって、このベルトを日本にキープしましょう」と日本への想いを語っていましたね。
「もし僕がずっとブラジルにいたら、こんなチャンスはなかったと思います。僕は日系ブラジル人で、日本に来て少しずつ少しずつ戦績を重ねて、ようやくK-1のトーナメントの話が来たと思うので、このチャンスは絶対にモノにしたいです」
――一回戦で対戦するハッサン・トイにはどんな印象を持っていますか?
「テクニックがあって強い選手だと思いますが、パワーでは自分が勝っているので、自分の一発が当たれば倒せると思います。あと佐藤さんがハッサンと同じくらいの身長なので、試合に向けて一緒に練習しようと思っています」
――同門のヴィニシウス・ディオニツィオ選手もトーナメントに出ますが。決勝で彼と戦いたいですか?
「ブラジルにはブラジリアンタイの支部が23あって、ヴィニシウスはそこから日本に呼んだ選手です。K-1初参戦で神保克哉に勝ったから、彼がトーナメントに選ばれるのは当然のことだし、お互い決勝まで勝ちあがったら全力で戦います」
――1日3試合を勝ち抜くために何が必要だと思いますか?
「何回かトーナメントは経験していますけど、1回戦と準決勝は戦略を練って勝って、決勝は心ですよ。心が強い選手が勝ちます。心でK-1のベルトを獲ります」