「Krush ~RING OF VENUS~」4.8(土)新宿<インタビュー>奥脇奈々「今回は次のステップに進めるかどうかがかかった試合。山田選手を超えないと先は見えないと思っています」
――昨年6月の「K-1 RING OF VENUS」(森川侑凜に判定勝ち)以来の試合が決まりました。ここまで試合間隔が空いたのはなぜですか?
「実はずっと股関節を痛めていて、だましだまし試合をやっていたんですが、前回の試合が終わったあとに歩けないくらい症状がひどくなって。病院で検査をしたら手術が必要になって、去年はほぼ練習ができない状態でした。年が明けてから少しずつ練習を再開して、このタイミングで復帰できたという流れです」
――予想以上に重傷だったのですね。
「はい。それまでは試合が決まると気合いで練習して、痛くても頑張っていたのですが、さすがにもうそれでは無理でした(苦笑)」
――練習ができない期間はどんな気持ちで過ごしていたのですか?
「動けない期間は格闘技のことを全く考えずにいたのですが、体が動かせるようになると段々うれしくなってきて。早く復帰したかったです」
――格闘技を好きな気持ちを再確認できましたか?
「はい。それまで月曜から土曜まで格闘技中心に生きてきて、私にとって格闘技=日常だったんです。それがなくなると何か調子が狂っちゃうし、やっぱり私は格闘技が大好きなんだと思っています」
――復帰戦がKrush初の女子大会「Krush RING IF VENUS」となりました。オファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「去年は『K-1 RING OF VENUS』に参戦させてもらい、今回はKrush初の女子大会に抜擢されて、率直にうれしいです。しかも復帰一発目の相手が山田選手ということで気持ちは昂ぶっています」
――その山田選手にはどんな印象を持っていますか?
「試合が決まって100回くらい山田選手の試合映像を見ました。ボクシングの元世界チャンピオンらしくパンチにパワーもキレもあるし、蹴りも散らすことができて、何でもできる選手だと思います」
――その相手に対してどんな試合をしたいですか?
「私は山田選手はアトム級でいつタイトルマッチをやってもおかしくない選手だと思っているので、ここで勝てるどうか。次のステップに進めるかどうかがかかった試合だと思います。山田選手を超えないと先は見えないと思ってます」
――今回がK-1・Krushルールでは2戦目ですが、前回以上にルールにアジャストした試合ができそうですか?
「はい。エイワスポーツジムはムエタイスタイルのジムですが、K-1ルールでも戦える練習ができますし、前回の試合前からずっとパコーン(・P.K.センチャイムエタイジム)さんに教えてもらっているんですね。パコーンさんも今年3月に『K'FESTA.6』でK-1ルールの試合をして、今まで以上にK-1ルールの戦い方や技術が分かったみたいで、それをたくさん教わっています」
――これから女子大会「RING OF VENUS」をどんな大会にしていきたいですか?
「今はKANA選手がいるから(K-1 GROUPで)女子の試合や大会が組まれていて、それを当たり前にしちゃいけないと思っています。誰か一人ではなく、色んな選手がピックアップされるようにならないと。私自身、今大会はアトム級の試合も多いなかで、一番面白い・注目される試合、次につながる試合をしたいです」